きょうは、取材やインタビューにおすすめのICレコーダー・ボイスレコーダーについて綴ってまいります。
- 「安くて高性能なボイスレコーダーってないの?」
- 「ICレコーダーの選び方がいまいちわからない…」
- 「たくさんありすぎて選べないから、おすすめを知りたい!」
インタビューや取材内容を文字に起こすとき、高音質でクリアに録音できるICレコーダー・ボイスレコーダーを使うことはとても重要です。
音質が悪いと不明瞭な言葉が多くなり、聞き取りに苦労します。
さらに、充実した機能が揃っていることも、作業の効率化に影響をあたえる欠かせない要素です。
そこで今回の日記では、取材・インタビューにおすすめのICレコーダー・ボイスレコーダー6つと選び方を解説します。
5,000~20,000円くらいで購入できるボイスレコーダーを人気メーカにしぼって紹介しますね。
これから取材ライター・インタビューライターを目指す方、案件の幅を広げたい方は、ぜひご参考ください
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取材に最適!ボイスレコーダーの選び方7つのポイント
それでは、さっそくICレコーダー・ボイスレコーダーの選び方を見てみましょう。
取材やインタビューに最適な機能を選ぶポイントは、つぎの7つです。
サイズ:小型スティックタイプ
参考:OLYMPUS公式動画
取材・インタビューに使用するボイスレコーダーは、ポケットに入れやすい小型のスティックタイプを選ぶと使いやすいです。
スリムな形なのでボールペン感覚で出し入れでき、立ったまま取材するときも、ポケットに入れたまま録音できます。
なかには5CMサイズ以下の超小型タイプや、ペンタイプ・時計タイプといった一見ボイスレコーダーとは思えない形もあり、相手に録音している威圧感をあたえないので、会話の雰囲気を乱す心配もいりません。
また、ボタンを押すだけですぐに録音できたり、音声を感知して自動で録音したりする機能が備わっているものもあります。
自動の録音機能が付いていると、録音のし忘れを防げるので重宝します。
音質:ステレオ録音
音質の面では、ステレオ録音を選ぶと、文字起こしをするときに作業しやすくなります。
ステレオ録音は、左右の音を集めるので、どの人が話しているのかをすぐに判別できます。
それに対してモノラル録音は、ひとつのマイクで音を集めるため、音の方向の違いを理解できず、だれが話しているのか判別するのに苦労します。
モノラル録音は、お手頃価格で購入できますが、音の方向性を区別できるステレオ録音のほうが文字起こしのときに作業が捗ります。
容量:2GB以上の内蔵メモリー
多くのボイスレコーダーは、4GBほどの内蔵メモリーを搭載しており、200時間くらい録音できます。
USB端子でパソコンと接続できる機能もあり、録音したデータを転送できるので、本体のデータを削除すれば、容量不足を感じることもありません。
SDカードに対応しているICボイスレコーダーもありますが、価格が上がってしまします。
2~4GBの容量があれば、十分な録音時間を確保でき、2~3時間程度の取材にはしっかりと対応できます。
商品の種類も多くお手頃価格で購入できるので「内蔵メモリー型」のほうが、豊富な選択肢から自分の希望するICボイスレコーダーを選べますよ。
ファイル形式:WMA・MP3・WAVに対応
ファイル形式に注目することも、ボイスレコーダーを選ぶうえで大事なポイントです。
おすすめは、WMA・MP3・WAVの音声ファイルに対応した機能を選ぶことです。
MP3・WAVの音声ファイルに対応していれば、パソコンでの作業も楽にできます。
機能によっては、WMAにしか対応していないボイスレコーダーもあるので、必ずどのファイル形式に対応しているのかチェックしましょう。
充電:USBダイレクト接続型
ボイスレコーダーの電源はおもに「電池式」「充電式」「USBダイレクト接続式」があります。
便利で作業しやすいのは、USBダイレクト接続式です。
USBダイレクト接続式のボイスレコーダーは、USB端子が本体に内蔵されているので、直接パソコンにつないで充電できます。
さらに、音声データを転送するときに、わざわざケーブルにつなぐ必要がないので、すぐに作業に取りかかれます。
直接パソコンから充電できるので、出先で充電が切れたときに安心ですが、種類が限られる、値段が高くなるデメリットもあります。
費用を抑えたい場合は、電池式や充電式を選ぶとよいでしょう。
おすすめの機能:ノイズカット機能
ボイスレコーダーには、録音するだけでなく、便利な機能が備わっているものもあります。
ノイズカット機能は、雑音の少ないクリアな音を録音できるので、エアコンの音や周りの足音、ポケットに入れて録音したときのガサゴソ音を抑えられます。
また、Wi-FiやBluetoothに対応している機能は、スマートフォンのアプリで遠隔操作でき、録音や停止のオン・オフを切り替えられます。
文字起こし機能付きは、騒音がある場合や複数の人がいる場合の収財には適しておらず、声だけをはっきりと認識することができません。
自動で文字起こしをする動作がうまく機能せず、途中で止まったり、意味をなさない文章になったりします。
そのため、自動で文字起こしをするなら、ほかの音声入力ツールと組み合わせて行うことをおすすめします。
価格:5,000~20,000円
ボイスレコーダーを購入するときに、相場も気になりますよね。
仕事用として取材・インタビューに使うなら、5,000~20,000円くらいで十分な機能が備わったボイスレコーダーを購入できます。
厳選して紹介しますので、上の機能を比較しながら、ぜひ自分にあったボイスレコーダーをお選びくださいね。
取材ライターにおすすめ!ボイスレコーダー6選
取材ライターにおすすめのボイスレコーダーは、つぎの6つです。
イチ押し!OLYMPUS「VoiceTrek VP-15」
参考:OLYMPUS公式動画
価格 | 19,111円 |
PC接続可能 | 〇 |
音質 | ステレオ録音 |
録音時間 | 約1620時間 |
容量 | 4GB |
ファイル | WMA・MP3 |
充電 | ・USBダイレクト接続 ・電池式 |
機能 | ・ワンタッチ録音 ・セルフタイマー ・擦れ音フィルター |
重さ | 37.5g |
色 | ・ブラック ・ホワイト |
- もっともおすすめ!
- 優れた機能を兼ね備えている
もっともおススメなのは、OLYMPUSのICレコーダー「VoiceTrek VP-15」です。
スティックタイプでどこにでも持ち運べるので、急なインタビュー取材にも対応できます。
胸ポケットに入れて録音しても、自分の声だけでなく、広範囲の音をキャッチするため、あらゆる方向からの音をしっかりと捉えられます。
さらに、低ノイズ・高音質で録音でき「擦れ音フィルター」を使えば、録音をするときにポケット内で発生する「こすれ音」も抑えられます。
パソコンへの接続も直接つなげられるので、データを転送するときも楽に行えますよ。
選りすぐりの機能が揃った、申し分のないボイスレコーダーです。
高音質!SONY「ICD-TX660」
- 音質にこだわりたい方におすすめ!
- 複数人の会話に最適!立体的な音を録音できる
価格 | 19,800円 |
PC接続可能 | 〇 |
音質 | ステレオ録音 |
録音時間 | 最長連続17時間 |
容量 | 16GB |
ファイル | MP3 |
充電 | ・USBType-Cケーブル接続 ・電池式 |
機能 | ・ワンタッチ録音 ・高性能デジタル録音 |
重さ | 29g |
色 | ブラック |
音質にこだわりたい方におすすめなのが、SONYの「ICD-TX660」です。
高性能なデジタルマイクを搭載しているため、臨場感のある音声を録音でき、複数人が会話する場面での録音に最適です。
本体は、見やすくて大きいディスプレイを使用しているので、録音時間やファイル名、バッテリー残量をひと目で確認できます。
付属のUSB接続ケーブルを使ってパソコンに接続するだけで、約3分で約1時間の録音ができる高速充電が可能です。
万が一、充電ををし忘れてもすぐに対応できるので安心です。
遠くの音がクリア!SONY「ICD-UX570F」
- 音がクリア!シンプルな表示画面で操作しやすい!
- 遠くの音や小さな音までクリアに録音できる
価格 | 14,500円 |
PC接続可能 | 〇 |
音質 | ステレオ録音 |
録音時間 | 約238時間 |
容量 | 4GB |
ファイル | WMA・MP3・WAV |
充電 | ・USBダイレクト接続 ・電池式 |
機能 | ・ノイズカット機能 ・音声認識機能 ・SDカード対応 ・速度調整機能 |
重さ | 48g |
色 | ・ブラック ・シルバー ・ゴールド |
遠くの音や小さな音も捉えてクリアに再生するSONYの「ICD-UX570F」もおすすめです。
ノイズが少し気になりますが、20m先の音もはっきり聞こえるほど集音力に優れており、セミナー会場や広い講義室で録音したい方におすすめです。
大画面のディスプレイで暗い場所でも見やすく、録音データのファイル名やフォルダー名の管理、メニュー画面の操作も簡単に行えます。
また、速度調整機能・秒速飛ばし機能・リピート再生機能が備わっているため、文字起こしもスムーズに作業できます。
シンプルで操作しやすく、再生機能も充実したベストなボイスレコーダーです。
正面の音をクリアに録音!Panasonic「RR-XS370-K」
- 1人の音声を録音する場面におすすめ!
- 雑音が少なく人の声を聴き取りやすい
価格 | 29,116円 |
PC接続可能 | 〇 |
音質 | ステレオ録音 |
録音時間 | 約2158時間 |
容量 | 8GB |
ファイル | MP3 |
充電 | 電池式 |
機能 | ・ノイズカット機能 ・音声認識機能 ・SDカード対応 ・音声自動録音 |
重さ | 40g |
色 | ブラック |
Panasonicの「RR-XS370-K」は、前方正面の音をクリアに録音できるボイスレコーダーです。
狙った方向の音を強調するとともに、エアコンなどの雑音を低減して録音できるため、取材や講義といった1人の音声を録音するシーンに向いています。
場面に合わせて録音を設定できるため、再生するときも人の声を認識しやすく簡単に聴き取れます。
周りの音に反応して自動で録音する「音声起動録音」が搭載されているので、録音のし忘れを防止できますよ。
スタンダードな機能!OLYMPUS「VoiceTrek V-872」
参考:OLYMPUS公式動画
- スタンダードな機能で操作しやすい!
- 自動で最適なレベルで録音してくれる
価格 | 15,400円 |
PC接続可能 | 〇 |
音質 | ステレオ録音 |
録音時間 | 約110時間 |
容量 | 4GB |
ファイル | MP3 |
充電 | ・電池式 |
機能 | ・SDカード対応 ・速度調整機能 |
重さ | 77g |
色 | ・シルバー ・ホワイト |
OLYMPUS「VoiceTrek V-872」は、スタンダードな機能とデザインを求めている方におすすめです。
「録音」「停止」「消去」が漢字で表示され、画面も広々としているので、機械操作が苦手な方でも簡単に使いこなせます。
また、話者の方向や距離感までリアルに捉えて録音でき、ノイズを抑えたクリアな音質で聴き取れます。
録音レベルを自動で調節する「ボイスチェイサー」を使えば、広い場所でも遠くの人の声を録音でき、逆に個室で録音するときは、近くの人の声が大きくなりすぎないようレベルを低くして録音できます。
部屋の大きさや人数などによって変わる音量に対してベストに調節し、最適な音量で録音することで「声が小さくて聞こえない」「音割れして聴き取れない」といった失敗を未然に防ぎます。
「オート機能」で機械に任せて録音したい方におすすめです。
初心者向け!SONY「ICD-PX240」
- 機械に慣れていない方におすすめ!
- 必要最低限の機能で使いやすい
価格 | 6,504円 |
PC接続可能 | 〇 |
音質 | モノラルマイク |
録音時間 | 約1043時間 |
容量 | 4GB |
ファイル | MP3 |
電源 | ・USBケーブル付属 ・電池式 |
機能 | ・ノイズカット機能 |
重さ | 72g |
色 | ブラック |
はじめてボイスレコーダーを使用する方におすすめなのが、SONYの「ICD-PX240」です。
必要最低限の機能が備わったシンプルなボイスレコーダーなので、機械に慣れていない方でも簡単に操作できます。
録音は赤色の大きなボタンでわかりやすく、ディスプレイ画面も必要な情報しか表示されないので押し間違いもありません。
USBケーブルと電池式の両方に対応しているので、充電ができない場所でも長時間の録音が可能です。
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ボイスレコーダーがないときはスマホアプリが便利!3選
ボイスレコーダーを持ち合わせていないときは、スマートフォンにボイスレコーダーのアプリをインストールしておくと重宝します。
AndroidやiPhoneで使えるアプリを紹介しますので、ぜひお試しくださいね。
「ボイスメモ」シンプルなボイスレコーダー
「ボイスメモ」は、iPhoneに備わっている機能で、ひとつのボタンで録音・再生できるシンプルなボイスレコーダーです。
雑音をカットしてクリアな音声を録音できる録音補正機能があるうえ、iPhoneで録音したデータをiPad・Macで共有できるiCloudにも対応しています。
残念ながら、Androidスマホには「ボイスメモ」アプリはありません。
しかし、そんなAndroidスマホでも「Google Play ストア」から専用のアプリをインストールすることで、かんたんに音声を録音できるようになります。
つぎの項目で見てみましょう。
「ボイスレコーダーPro」ノイズカット機能が魅力
「ボイスレコーダーPro」は、高度なノイズカット機能を備えたアプリです。
早送りや巻き戻しはもちろん、編集機能も充実しており、ボイスチェンジャーや空白時間のカットなど、アプリの操作だけで作業を完結できます。
簡単に使えて便利な機能が満載なので、取材の音声録音やちょっとした音声メモに最適です。
サクサクの操作感でボイスレコーダーのベストなアプリです。
「Notta」文字起こし機能付きレコーダー
「Notta」は、文字起こしにも使える機能が備わったボイスレコーダーアプリです。
取材やインタビューの内容をテキストにでき、発言者を分けたり、改行の有無を設定したりできるので作業を大幅に短縮できます。
日本語・英語をはじめ104の言語に対応しており、あらゆる場面で活用できるので業務の効率化を図れます。
無料版・有料版とあり、無料版でも十分な機能を使えるので重宝しますよ。
なお、録音したデータを文字に起こす方法は、下の記事で解説していますので、あわせてご参考くださいね。
くわしく知りたい
Webライターは音声入力で生産性UP【Googleドキュメントの使い方】
おさらい:取材におすすめ!ICボイスレコーダー6選!
取材やインタビュー用のICレコーダー・ボイスレコーダーを選ぶときは、下のポイントを押さえると失敗せずに購入できます。
もっともおすすめのボイスレコーダーは、OLYMPUS「VoiceTrek VP-15」です。
ぜひ自分にあったボイスレコーダーを見つけて、Webライターのスキルアップに活かしてくださいね。
なお、取材ライターの「仕事内容」や「おすすめのカメラ」を知りたい場合は、下の記事で解説していますので、あわせてご参考くださいね。
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おしまいに
ICレコーダー・ボイスレコーダーは、用途や場面に合った機能を選ぶのが重要です。
「やっぱり機械のことはわからない…」という場合は、つぎの2点は最低限チェックしましょう。
上の2点を押えるだけでもかなり絞られるので、選びやすくなります。
ぜひあなたにピッタリのボイスレコーダーを選んでくださいね。
最後までお読みいただきまして、ありがとうございます。
それでは、ごきげんよう。
桜御前