読みやすい文章15のコツ!読みにくい文章を劇的に変える改善策

読みやすい文章15のコツ!読みにくい文章を劇的に変える改善策 Webライティング
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きょうは、読みやすい文章を書くコツ15個について綴ってまいります。

  • 「文章が読みにくくて意味が伝わらない」
  • 「要点を明確に伝えてほしい」

このように指摘されたことはありませんか?

書いているときは感じなかったのに、読み返してみると「本当だ、読みにくい…」と思うことがあると思います。

そういうときこそ、何がよくないのか突き止めて改善するチャンスです。

やみくもに書き続けるよりも「わかりにくい文章」の原因を知り、改善する方法を身につければ「読みやすい文章」にたどり着けます。

そこで今回の日記では、読みやすい文章を書くコツを15個紹介します。

この記事でわかること
  • 読みやすい文章にする15のコツ
  • もっと見やすい文章にする3のコツ
  • 読みやすい文章におすすめの本3選

読みにくい文章は、見直すことで必ず改善します。

桜御前
桜御前

その原因を探り、どうすれば改善できるのかをわかりやすく解説しますので、ぜひお役立てくださいね

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読みにくい文章とは?3つの原因と改善策

読みにくい文章とは、複雑な内容で理解しにくい文章のことです。

読者を疲れさせるような、途中で読むのが負担になる文章をいいます。

読者は「なんだか読みにくそう…」と感じた時点で、その文章から離れてしまいます。

そのため、シンプルな構成で理解しやすい文章にする必要があります。

文章構成をシンプルにすると、内容が簡潔に伝わりスラスラと読めます。

また、言いたいことが伝わらない文章も読者に負担をあたえます

たとえ読んでもらえたとしても、主張が二転三転する文章は、悩みを解決する本来の目的を果たさずに読者に混乱を招きます。

そのような文章にしないためにも、伝えたいことは1つにしぼり結論を明確にすることが重要です。

以上のことから、読みにくい文章の原因には、つぎの3つを挙げられます。

読みにくい文章の原因
  1. 複雑な構成である
  2. 言いたいことが定まっていない
  3. 複雑な内容になっている

つまり、上の3つを見直すと、読みやすい文章に改善できることになります。

読みやすい文章に改善する
  1. シンプルな構成にする
  2. 言いたいことを1つにする
  3. 内容を簡潔にする

これらの原因と改善策を踏まえたうえで、読みやすい文章を書くコツを見てみましょう。

読みやすい文章を書く15のコツ

読みやすい文章のコツを意識すると、簡潔な内容になり、適切に意図を伝える文章になります。

読みやすい文章9つのコツ
  1. 文章構成をシンプルにする
  2. 句読点を適切に打つ
  3. 段落や空白行を入れる
  4. 漢字とひらがなの割合を7:3にする
  5. 接続詞を正しく使う
  6. 修飾語と被修飾語を近づける
  7. 同じ文末表現を3回続けない
  8. 不要な語句をなくす
  9. 曖昧な表現を使わない
  10. 主語と述語のねじれをなくす
  11. こそあど言葉を使いすぎない
  12. 箇条書きであらわす
  13. 体言止めを使いすぎない
  14. 単語の重複を避ける
  15. むずかしい表現を使わない
桜御前
桜御前

文章を見直すときに15のコツを照らし合わせて読み返すと、簡単に改善できますよ

文章構成をシンプルにする

PREP法の長文

PREP法を意識して構成を作ろう!

文章を書く前に必ずすべきことは、文章全体の構成をつくることです。

文章は、長ければ長いほど読みにくくなります。

一方、スッキリと短くまとまった文章は読みやすくなります。

長い文章を避けるためにも、事前にしっかりとした構成をつくりましょう。

構成をつくるときは、つぎの順番を意識します。

構成を作る手順
  1. 思いつくままに書きはじめない
  2. 骨格をつくったあとに書きはじめる
  3. PREP法を意識して骨格をつくる
  4. 骨格の内容をわかりやすい見出しに変える

これらの流れを意識するだけでも、圧倒的に読みやすくなります。

簡単に流れを説明しますね。

文章構成の作り方の手順

文章構成の作り方
  • 大枠を作成する
    伝えたい内容の骨組みをつくる
    PREP法結論→理由→具体例→結論)を用いて結論を明確にする
  • 具体的な内容を箇条書きにする
    伝えたいことを箇条書きにして書き出す
    順序立てて情報を整理する
  • 見出しを設ける
    箇条書きの文章をもとに見出しを作成する
  • 文章を具体化する
    箇条書きの中身を埋めて文章にする
    具体的な説明や具体例を交える

はじめに、伝えたい内容の骨格をつくりましょう。

細かい部分はあとにして、伝えたいことの大枠のみを書きだします

PREP法を用いると伝わりやすい構成になります。

大枠ができあがったら、その中に伝えたいことを箇条書きに書きだします

大枠にそって中身をつくると、スタートとゴールが一貫した文章になります。

おおよその大枠と中身を書きだしたら、つぎに、読者に理解できるよう見出しを設けましょう

見出しは、先ほどの大枠の内容を伝わりやすい文章に並べかえてつくり変えます。

読者は、見出しの内容から大筋を把握し、そのうえで細かい内容を理解します。

ひと目で中身のわかる見出しにすることで、読者の理解が早まり、文章が読みやすくなります。

見出しができあがったら、箇条書きの中身を肉付けして文章にしましょう

以上の流れで文章を構成すると、初心者でもシンプルな文章をつくれます。

文章構成や見出しのつくり方に迷ったら、下の記事を参考にしながら実践してみてくださいね。

くわしく知りたい
序論・本論・結論とは?読みやすい文章構成を図解でかんたん解説!

【見出しの作り方】最後まで読まれる記事にする5つのポイント!

句読点を適切に打つ

  • 50文字を目安に「。」を打とう!
  • 誤読を防ぐところに「、」を打とう!

読みやすい文章にするためには、句点「。」と読点「、」を適切に打つ必要があります。

「句点」と「読点」を打つ目安はつぎのとおりです。

「句点」と「読点」を打つ目安
  • 句点:50~80文字程度の箇所
  • 読点:誤読を防ぐ箇所

句点:50~80文字程度の箇所に打つ

50~80文字程度のところを目安に句点を打ちます。

句点は、文末に打つものとされていますが、文の長さを調節する役割として使うと読みやすい文章になります。

具体例を見てみましょう。

つぎの文章は、49文字のところで句点を打っています。

句点は文末に打つものとされていますが、文の長さを調節する役割として使うと読みやすい文章になります(49文字)

約50~80文字程度が読みやすい文章の目安なので、その程度の文字数を意識して句点を打ちます。

上の例文の長さが50文字程度と覚えておくと、句点を打ちやすくなりますよ。

つぎに、読点を見てみましょう。

読点:誤読を防ぐ箇所に打つ

読点は、誤読を防ぐために、意味を正しく伝えるところに打ちます。

読点は、息つぎの位置に打つ場合もありますが、読み間違いや捉え間違いを防ぐために打つ場合もあります。

こちらも具体例を見てみましょう。

×:ここではきものを脱いでください。
↓
:ここではきものを脱いでください。

上の位置に読点を打てば、それぞれの関係性や意味が明らかになりますよね。

:はきものをここで脱いでください。

上の例文のように、係る言葉と受ける言葉をできるだけ近くに置くと、さらに読みやすくなります。

読点を打つ位置の基本的なルールは、つぎのとおりです。

読点を打つ位置
  • 主語のあと
  • 接続詞のあと
  • 文と文を分ける位置
  • 並列関係にある語句のあと
  • 修飾語の係る指定する位置

意識して適切な位置に句読点を打つと、読みやすい文章にすぐに改善できます。

「句点」と「読点」を正しく打つ方法は、下の記事でくわしく解説していますのでご参考くださいね。

くわしく知りたい
句読点の正しい打ち方!22のルールと読みやすくなるポイント2つ

段落や空白行を入れる

意味のまとまりごとに段落を変えよう!

段落のない連続した文章は、圧迫感があり読みづらくなります。

意味のまとまりごとに段落を変えて、内容を把握しやすい文章にしましょう。

空白行を入れることによっても、目で追いやすい見やすい文章に改善できます。

ただし、空白行による読みやすさは、Webサイトと紙媒体では大きく異なるので注意が必要です。

可能であれば媒体を変えて、適度な空白読みやすい行間であるか、読み返して確認しましょう。

桜御前
桜御前

紙に印刷したりスマートフォンで読み返したりすると、見やすさを簡単にチェックできますよ

漢字とひらがなの割合を7:3にする

記事の目的や読者に合わせてバランスを考えよう!

漢字・ひらがな・カタカナをバランスよく使い分けることも、読みやすい文章に欠かせません。

漢字が多いと、堅苦しい読みにくい印象をあたえてしまいます。

漢字3割:ひらがな7割を目安にすると、バランスの整った読みやすい文章に改善できます。

比較した例文を見てみましょう。

素早く辿り着くが目的です
↓
すばやくたどり着くことが目的です

の悪い冗談はお勧め出来ませんたちの悪い冗談はおすすめできません

ひらがなが適度に散りばめられた文章は、やさしい印象をあたえ、理解しやすくなります。

記事の目的や読み手に合わせてバランスを考え、漢字とひらがなを使い分けましょう。

漢字とひらがなをバランスよく使い分ける方法は、下の記事をご参考くださいね。

くわしく知りたい
漢字とひらがなの使い分け!迷ったときのポイントとルール【一覧つき】

接続詞を正しく使う

前後の意味を考えて正しい位置関係にしよう!

接続詞を正しく使い、読みやすい文章にしましょう。

間違った接続詞を使うと意味が正しく伝わりません。

例文を見て比較しましょう。

×なぜなら、読者の信頼を失います
↓
なぜなら、読者の信頼を失うからです

接続詞には、それを受けるための適切な型があります。

上の例文では「なぜなら」に続く型として「~だから」が必要です。

ほかの接続詞も見てみましょう。

×:一生懸命勉強した。しかし、合格した:一生懸命勉強した。しかし、合格しなかった
:一生懸命勉強した。だから、合格した

例文のように、接続詞を挟んだ前後の意味が正しい位置関係にないと、おかしな文になります。

意味を正しく把握して、適切な接続詞を使いましょう。

また、接続詞を多用するとテンポの悪い文章になります。

無くても意味の通じる接続詞は、思い切って省きましょう

なくても意味の通じる接続詞
  • そして
  • また
  • それに
  • さらに
  • そこで

上の接続詞は、なくても違和感をあたえない場合が多いです。

一方、逆接の接続詞は、なくしてしまうと前後の文がつながらず、意味が通じなくなるのでそのまま残します。

逆接の接続詞
  • しかし
  • ところが
  • けれども
  • だが
  • にもかかわらず
  • ただし
  • それに対して
  • 一方、など

書き終えたあとに不要な接続詞はないかを確認すると、スッキリとした読みやすい文章になりますよ。

接続詞の正しい使い方を知りたい場合は、下の記事をご参考くださいね。

くわしく知りたい
接続詞6つの種類と効果的な使い方!読みやすくなる2つの方法

修飾語と被修飾語を近づける

係る言葉と受ける言葉を近くに置こう!

修飾語の係る先がわかりにくい文章は、意味が正しく伝わらず、読者に誤解をあたえます。

修飾語と被修飾語を近づけて係る先を明確にしましょう。

係る言葉と受ける言葉を近くに置くと伝わりやすくなります。

ここで1つ問題を出しますね。

問題:厄介なのはどちらでしょう?

厄介な娘とのケンカを放ってはいけない
A:娘
B:ケンカ

上の文章は、2つの意味にとれるので誤解を招きます。

修飾語の係る先が明確ではない文章は、内容を理解しにくい文章になります。

修飾語の係る先を明確にして、わかりやすい文章に改善しましょう。

A:娘は厄介な性格だから、娘とのケンカを放ってはいけない

B:娘とのケンカが厄介なことになったら、放ってはいけない

上の例文のように「厄介な」と「性格」、「ケンカが」と「厄介なことになる」を近づけると伝わりやすくなります。

このように、修飾語と被修飾語を近づけると係る先が明確になり、正しく意味を伝えられます。

係る言葉と受ける言葉の使い方は、下の記事で解説していますのでご参考ください。

くわしく知りたい
係り受けとは?ねじれをなくして読みやすい文章にする6つのルール!

同じ文末表現を3回続けない

  • ×「です」「です」「です」
  • 〇「です」「ます」「です」

同じ文末表現が3回以上続く文章は、違和感のある読みにくい文章になります。

「~です」「~です」「~です」と同じ文末表現が3回続いたら、違う文末表現に変えましょう。

変化の付け方の具体例を挙げます。

変更前:よく練習をすることが必要です変更後:よく練習をする必要があります

変更前:自分を理解することで成長になる変更後:自分を理解すれば成長できる

書いた文章を読んでみて「なんかリズムが悪いな」「違和感があるな」と感じたら、上のように違う文末表現に変えてみましょう。

語尾を変えると、違和感のない読みやすい文章になります。

変化の具体例
  • 語尾を変えましょう
  • 語尾を変えるようにしましょう
  • 語尾を変えることを心がけましょう
  • 語尾を変える必要があります
  • 語尾を変えることが大切です
  • 語尾を続けてはいけません
  • 語尾が続かないよう気をつけましょう
  • 語尾が続かないように注意すべきです

また、体言止めを使うとリズムが生まれて、さらに読みやすくなりますよ。

語尾の変化の付け方は、下の記事で解説していますので、あわせてご参考くださいね。

くわしく知りたい
一覧表つき「です・ます調」「だ・である調」の使い方と変化のつけ方

不要な語句をなくす

  • ×「において」「という」
  • まわりくどい表現をなくそう!

無くても意味の通じる不要な語句は、なくしたほうが簡潔な文章になり、伝わりやすくなります。

不要な語句が多い文章は、何を伝えたいのか理解しにくいですよね。

反対に、無駄のない文章は、頭にスッと入るので意味を捉えやすくなります。

例文を見てみましょう。

×:Webライティングにおいて文章を書くということは読者の悩みを解決するという考えが前提にあるということです

上の例文は「において」や「という」の言葉が多くあり、もったいぶった言い方なので要点が伝わりません。

不要な語句をなくしてスッキリと改善しましょう。

Webライティング文章を書くことは、読者の悩みを解決する考えが前提にあります

要らない語句をなくして必要な語句のみを残しました。

それにより、要点が明確な文章になり、意味を理解しやすくなりましたね。

このように、回りくどい言いまわしやもったいぶった言い方は、返って文章を読みにくくします。

無くても意味の通じる語句は、思いきってなくしましょう。

スッキリと読みやすい文章にする方法は、下の記事をご参考くださいね。

くわしく知りたい
【使いがちな8つの冗長表現】スッキリ改善!読みやすい文章にする方法

曖昧な表現を使わない

  • ×「しっかり」「かなり」「はっきり」
  • 数字やデータ、事例や具体例を用いてしめそう!

説明をする文章では、あいまいな表現を控えましょう。

「しっかり」「かなり」「はっきり」など、あいまいな表現を使いすぎると読者の信頼を失います。

役立つ記事にするには、必要な情報を具体的にしめすことが大切です。

数字やデータ、事例や具体例を用いて正確な情報を伝えましょう。

主語と述語のねじれをなくす

  • ×「私の仕事は、記事を書きます。
  • ○「私の仕事は、記事を書くことです。
  • ○「私は、記事を書く仕事をしています。」

ねじれ」とは、主語と述語が正しく結びついていない文章のことです。

主語と述語がねじれていると、文の意味が正しく伝わらず、理解するのが困難になります。

よくない具体例を見てみましょう。

◆ よくない例文

私の仕事は、Webサイトに載せる記事を書きます。

主語「私の仕事は」と述語「書きます」が結びついておらず、違和感がありますよね。

「ねじれ」をなくして正しい文章に修正します。

◆ 良い例文(改善後)

私の仕事は、Webサイトに載せる記事を書くことです私は、Webサイトに載せる記事を書く仕事に就いています

主語と述語が正しく結びついて、読みやすい文章になりましたね。

ねじれた文章では、主語と述語の関係が不明確で、文の意味がはっきりと伝わりません。

主語と述語の結びつきを正しくしめすことで、スムーズに理解できる文章になります。

文章が複雑になるほどミスを起こしやすいので、文が長くなりそうなときは主語と述語の関係を見直して正しい関係性かどうかを確認しましょう

こそあど言葉を使いすぎない

  • ×「これ」「それ」「あれ」「彼」「彼女」「前者」「後者」
  • 指示語を使わずに具体的にしめそう!

「こそあど言葉」とは、指示語のことを指し、物事や位置をしめすために使う言葉をいいます。

代表的な指示語に「これ」「それ」「あれ」「彼」「彼女」「前者」「後者」などがあります。

名詞を短くあらわす便利な言葉ですが、使いすぎると抽象的な表現になり、不親切な文章になってしまいます。

例文で確認してみましょう。

私は文章を書くのが苦手だったので、参考書を読んだり、添削を受けたりしてスキルを磨いています。

それをするためなら、睡眠時間を削ってもかまわないとさえ感じます。

「それ」が何を指すのか、わかりにくいですよね。

つぎの5通りに解釈できるため、読者は、指示語の中身をいちいち考えなくてはなりません。

「それ」の指す意味
  • 文章を書くこと
  • 参考書を読むこと
  • 添削を受けること
  • 文章力を磨くこと
  • そのすべて

「それ」の指す言葉を具体的に明示して改善しましょう。

私は文章を書くのが苦手だったので、参考書を読んだり、添削を受けたりして文章力を磨いています。

文章力を磨くためなら、睡眠時間を削ってもかまわないとさえ感じます。

具体的にしめすことで意味が明確になり、正しく伝わる文章になりましたね。

「これ」「それ」などの指示語を使わないように意識すると、途中から文章を読みに訪れた「飛ばし読み」「流し読み」をする読者にも「何について話しているのか」を理解できる文章になります

どこから読んでも意味の伝わる、読みやすい文章を心がけましょう。

箇条書きであらわす

順序・手順・並列の情報を伝えるときは箇条書きで端的に伝えよう!

箇条書きであらわすと、重要なポイントを強調でき、読みやすい文章になります。

つぎの文章を見てみましょう。

旅行の準備のために、パスポートの確認、航空券やホテルの予約、観光スポットのリサーチ、持ち物リストの作成をお願いします。

上の文章でも意味は伝わりますが、要点を把握しきれないために記憶に残りません。

箇条書きを用いて読みやすく改善します。

旅行の準備のために、5つの作業をお願いします。

・パスポートの確認
・航空券の予約
・ホテルの予約
・観光スポットのリサーチ
・持ち物リストの作成

すべきことをひと目で理解できる、伝わりやすい文章になりました。

順序や手順、時間や場所を伝えるときは、長々と文にするのではなく、箇条書きを用いて見やすくすると、必要な情報を素早く理解できる文章になりますよ。

箇条書きの正しい書き方を知りたい場合は、下の記事を参考にすると実践しやすいですよ。

くわしく知りたい
箇条書きとは?書き方のルール3つとポイント3つを例文つきで解説

体言止めを使いすぎない

  • 適切な箇所、適切な文章で使おう!
  • ビジネスの文章・公的な文章では使わない

体言止め」とは、名詞や代名詞などの体言で文章を終わらせる表現方法のことです。

体言止めを使うと、テンポのよい文章になったり、語尾のバリエーションが増えたりするなど、多くのメリットを得られます。

しかし、使いすぎると文のつながりや係り先が不明瞭になり読者の混乱を招くことがあります。

◆ 体言止めの例文

朝早く起きるコツは適度な運動をすること。

前日の夕方までに身体を動かすと、適度に疲れて深く眠れるので、翌朝は目覚めよくスッキリと起きれるそうです。

運動を習慣化して、早起きの体質を目指しましょう。
◆ 体言止めを多用した例文

朝早く起きるコツは適度な運動をすること。

身体を動かすなら前日の夕方頃まで。適度に身体が疲れて深く眠れるので翌朝の目覚めがスッキリ。

運動を習慣化して早起きの体質を目指しましょう。

上のように、体言止めを使いすぎると、文章がぶつ切りになり、読者に違和感をあたえます。

体言止めの効果を得られずに逆効果になるため、多用しないようにしましょう。

とくに、正確さを重視するビジネス文書や公的な文章では使用を避けるよう意識することが大切です。

たとえば、ニュース記事で「経費を削減」「売上の増加」「労働環境を改善」と体言止めを用いると「削減」を「目指す」のか「現在している」のか「過去にした」のかが曖昧になり、正しい意味が伝わりません。

体言止めは、本来あるべき文章を省略し、余韻を残して読み手に考えさせる技法です。

適切な箇所、適切な文章で使ってこそ効果を発揮します。

正しい情報を伝える文章では、使わないように注意しましょう。

体言止めの使い方や注意点を知りたい場合は、下の記事で解説していますのでご参考くださいね。

くわしく知りたい
体言止めの意味とは?3つの効果と正しい使い方【例文つき】

単語の重複を避ける

  • 同じ単語を連続して使わない
  • 「省略する」「似た言葉に置きかえる」などの工夫をしよう!

同じ単語を連続して使わないように意識すると、読みやすい文章になります。

文中で単語が重複すると、冗長な印象をあたえます。

意味が通じるようであれば省略する、似たような言葉に置きかえるなどの工夫をすることが大切です。

具体例を見てみましょう。

◆ よくない例

電子レンジで調理する方法は、コンロを使う方法よりも時間短縮になるので、忙しい人にピッタリの方法だ。

1つの文章に「方法」の言葉が3度も使われ、くどく感じます。

不要な言葉をなくしてシンプルな文章に改善しましょう。

◆ 改善例

電子レンジで調理する方法は、コンロを使うよりも時間短縮になるので、忙しい人にピッタリだ。

単語の重複を避けることで、伝えたいことが簡潔に伝わり、文章の魅力を高めることができます。

読者の興味を引きつけるためにも、要らない言葉をなくし、端的な言葉であらわしましょう。

むずかしい表現を使わない

  • 専門用語・業界用語・難解な言葉を使わない
  • 「易しい言葉に置きかえる」「補足説明を加える」工夫をしよう!

専門用語や業界用語、むずかしい表現が続くと、文章が読みにくくなります。

易しい言葉に置きかえたり、補足説明を加えたりするなどして、中学生が読んでも理解できる文章にすると読みやすくなります。

つぎの例文を比べてみましょう。

◆ むずかしい表現の具体例

クラウドソーシングとは、企業がインターネット上で不特定多数に業務を発注する業務形態のことです。

「企業」「不特定多数」「業務形態」など、意味を捉えにくい言葉が続いているために、内容をうまく掴めません。

イメージしやすい言葉に書きかえましょう。

◆ 改善例

クラウドソーシングサイトとは「仕事を依頼したい人」と「仕事を受注したい人」とを結びつけるオンラインサービスのことです。

上のように、一般的な言葉や日常的な表現を用いて抽象的な言葉をわかりやすく表現すると理解しやすくなります。

専門用語や業界用語を使う必要があるときは補足説明や具体例を加えて読み手の理解を助ける工夫をすると親切な文章に様変わりしますよ。

続いて、もっと見やすい文章にするコツを見てみましょう。

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もっと見やすい文章にする3つのコツ

読者にとって見やすい文章にするために、視認性・可読性・判読性に気を配りましょう。

視認性・可読性・判読性の意味と方法をあらわしたものがつぎの表です。

意味方法
視認性認識しやすさフォントの色
サイズ
行間
可読性読みとりやすさ見出し
漢字の割合
改行
判読性誤読や誤解をまねかない専門用語の言いかえ
図やイラストの使用

視認性を意識する

視認性とは、パッと見たときの見やすさのことです。

見やすくするコツは、フォントの色サイズ行間を意識することです。

具体的には、つぎのことを意識します。

視認性
  • フォントの色
    背景色と文字色の組み合わせを考える
  • サイズ
    見やすい大きさの文字にする
  • 行間
    上下の文章を近づけすぎない

これらを意識して視認性を高めることで読者の理解を促せます。

可読性を意識する

可読性とは、文章の読み取りやすさのことです。

読みやすくするコツは、見出し漢字の割合改行を意識することです。

つぎを心がけると読みやすくなります。

可読性
  • 見出し
    見出しをつけて内容を整理する
  • 漢字の割合
    漢字を使いすぎない
  • 改行
    改行をして文章の羅列をなくす

可読性を意識すると、疲れや負担を感じることなく、最後までスムーズに読めます。

その結果、文章を正確に把握できるようになり、内容を深く理解できます。

判読性を意識する

判読性とは、文章のわかりやすさのことです。

読み間違いを起こさずに、正確に意味を伝えることを指します。

わかりやすくするコツは「専門用語横文字」と「イラスト」を意識することです。

判読性
  • 専門用語や横文字
    理解できる言葉に言いかえる
  • 図やイラストを用いる
    図解を用いて説明する

専門用語や横文字ばかりの文章は、意味がわかりにくく判読性が下がります。

図解やイラストを用いてわかりやすい言葉で説明すると、より伝わりやすくなります。

このように、見た目を意識して読みやすいデザインにすると、目から入る情報も見やすく、読みやすい記事に改善できます。

デザインによる見やすい文章のコツを知りたい場合は「トンマナ」について理解することが有効です。

「トンマナ」については、下の記事で解説していますので、あわせてご参考くださいね。

くわしく知りたい
トンマナの意味とは?Webライターが意識すべき項目やルールを解説!

読みやすい文章におすすめの本3選

読みやすい文章にするための、おすすめの本を3冊紹介しますね。

文章力の基本

文章力の基本」は、わかりやすい文章を書くときのルールや注意点を、かわいいイラストと図解を用いて解説してくれる本です。

項目ごとに「例文→改善案」という構成で一つひとつ教えてくれるので、文章に苦手意識を持つ方でも「すんなり」と理解できます。

本から得られる知識
  • 読点「、」を打つ場所
  • 読みやすい文章にする言葉の揃え方
  • わかりやすい文章にする言葉の使い分け
  • 中黒「・」の使い方

とくに、基本を押さえたい方におすすめの本です。

2015年には「文章力の基本の基本」2017年には「文章力の基本」をさらに発展させた「文章力を伸ばす」が出版されています。

段階ごとにステップアップすると、さらに文章力を磨けます。

新しい文章力の教室

新しい文章力の教室」は、カルチャーニュースサイト「ナタリー」の元編集長が書いたライティング技術のイロハを学べる本です。

Web文章の教科書ともいうべき本です。

本から得られる知識
  • 文章の組立て方
  • 文章の具体的な改善ポイント
  • 人に読んでもらえる文章を書くための本質的な考え方
  • 人に読んでもらえる文章を書くためのテクニック

読み手がストレスなく読める文章の書き方を学べるため、Webライターの間でとても人気です。

読者の立場にたった伝わる文章を書けるようになる本です。

記者ハンドブック

記者ハンドブック 」は、文章を公開する人ならだれでも役に立つ本です。

新聞記者でなくても重宝するため、辞書代わりにも参考書代わりにもできる頼れる1冊です。

本から得られる知識
  • 漢字とひらがなの使い方
  • 句読点の打ち方
  • 一般的な文章の書き方
  • 記事の書き方とテクニック
  • 誤りやすい語句の用語集

文章を書くときのルールが網羅的にまとめられているので、正しい日本語の書き方を知りたいときに重宝します。

豊富な記述例と知識を得られる、文章校正のバイブルになる必須アイテムです。

また、下の記事では、読みやすい文章を書ける、おすすめの良書を紹介していますので、ぜひご参考くださいね。

レベル別に解説していますので、きっとあなたに適した一冊が見つかりますよ。

くわしく知りたい
Webライターの文章力を鍛える本5冊!語彙力と共感力を磨く本3冊!

文章力を鍛えるなら添削付きのWebライター講座もおすすめです。

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おさらい:読みやすい文章を書く15のコツ

読みにくい文章の大きな原因が、書いたら書きっぱなしにすることです。

書き終えたあとは、必ず読み返しましょう。

15のコツを照らし合わせてチェックすると、改善しやすくなりますよ。

読みやすい文章を書くコツ
  1. 文章構成をシンプルにする
    PREP法にそって構成をつくる
  2. 句読点を適切に打つ
    句点:60~80文字程度の箇所に打つ
     読点:誤読を防ぐ箇所に打つ
  3. 段落や空白行を入れる
    意味のまとまりごとに段落を変える
  4. 漢字とひらがなの割合を7:3にする
    記事の目的に合わせてバランスを考える
  5. 接続詞を正しく使う
    前後の意味を正しい位置関係にする
  6. 修飾語と被修飾語を近づける
    係る言葉と受ける言葉を近くに置く
  7. 同じ文末表現を3回続けない
    「~です」「~ます」「~です」に変える
  8. 不要な語句をなくす
    「という」回りくどい表現をなくす
  9. 曖昧な表現を使わない
    「しっかり」「かなり」「はっきり」を使わない
  10. 主語と述語のねじれをなくす
    主語と述語の結びつきを正す
  11. こそあど言葉を使いすぎない
    指示語を使わずに具体的な言葉でしめす
  12. 箇条書きであらわす
    順序・手順・並列の情報を伝えるときに使う
  13. 体言止めを使いすぎない
    ビジネスの文章・公的な文章での使用を避ける
  14. 単語の重複を避ける
    「省略する」「似た言葉に置きかえる」
  15. むずかしい表現を使わない
    「易しい言葉に置きかえる」「補足説明を加える」

読みにくい文章は、読み返すことで必ず改善されます。

時間を置いたり一日置いたりして、何度も読み返しましょう。

さらに読みやすい文章を書くには、つぎの本がおすすめです。

また、下の記事では、文章力を磨くテクニックや勉強法も解説していますので、ぜひあわせてご覧くださいね。

おしまいに

読みやすい文章に必要なのは、書いた数、読み返した数、書き直した数です。

それだけで執筆の腕は格段に上がります。

まずは、15のコツを意識して「書き終えたら読み返す」を徹底しましょう。

最後までお読みいただきまして、ありがとうございます。

それでは、ごきげんよう。

桜御前

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