係り受けとは?ねじれをなくして読みやすい文章にする6つのルール!

正しい文法の使い方
当ブログはアフィリエイト広告を使用しています。

きょうは、係り受けについて綴ってまいります。

「彼女の仕事はきれいな絵を描いています」

この文章、どこかおかしいと感じませんか?

係り受けの関係に誤りがあるために、違和感を覚えますよね。

正しい文章は「彼女の仕事はきれいな絵を描くことです」です。

  • 「自分の文章に違和感がある」
  • 「いつも読みにくいと言われる」

このように感じているなら「間違った係り受け」を使用しているのかもしれません。

係り受けの関係を誤ると、文がねじれてしまい、意味が正しく伝わりません。

そこで今回の日記では、正しい係り受けのルールを解説します。

この記事でわかること
  • 読み間違いを防ぐ文章の書き方
  • 「主語と述語」の正しい係り受け
  • 「修飾語と被修飾語」の正しい係り受け
桜御前
桜御前

係り受けのルールを理解して「ねじれ」のない読みやすい文章にしましょう

スポンサードサーチ

5分でもどうぞ♪1分100円~なんでもOK!お気軽にご相談くださいね★
Webライター初心者さんのお悩み⭐丁寧に聴きます 何でもお話しください❤知識&経験をもとに優しくアドバイス☘️

ココナラで初心者さんの笑顔をサポートしています

WebライターWebライティングWordPressブログなど、初心者さんの「わからない」「困った!」をサポートしています。何かお悩みがあるときは「お悩み相談室」をご覧くださいね。

係り受けとは「係る文節」と「受ける文節」のこと

係り受けとは「係る文節」と「受ける文節」のことです。

「主語と述語」「修飾語と被修飾語」のように1つの文の中で2つの文節が関係し合うことを「係り受け」といいます。

このとき、前にある文節は後ろの文節に「係る」といい、後ろの文節は前の文節を「受ける」といいます。

係り受けは、つぎの2種類に分けられます。

「係り受け」2つの種類
  • 主語と述語
  • 修飾語と被修飾語

係り受けの文章には「係る文節」と「受ける文節」が必ず存在します。

具体的に見てみましょう。

◆ 「主語と述語」の係り受け

桜が/咲いた

「桜が」が「咲いた」に係り「咲いた」が「桜が」を受けています。

◆ 「修飾語と被修飾語」の係り受け

きれいな/桜

「きれいな」が「桜」に係り「桜」が「きれいな」を受けています。

このように、係る文節と受ける文節は互いに結びついています。

この組み合わせを間違えると文の中でねじれが起きるため、意味が通じなくなります。

正しい係り受けのルールを学び、ねじれをなくしましょう。

係り受けの意味を理解できたら、係り受けのルールを見てみましょう。

「主語と述語」の正しい係り受け3つのルール

「主語と述語の係り受け」と「修飾語と被修飾語の係り受け」に分けてルールを解説します。

はじめに「主語と述語」の正しい係り受けを見てみましょう。

「主語と述語」係り受け3つのルール
  • 主語と述語を確認する
  • 一文を短くする
  • 受動と能動を確認する

主語と述語を確認する

主語と述語を抜きだして「ねじれ」を整えよう!

文のねじれは、主語と述語がかみ合っていないために起こることが多いです。

「この文はねじれているのかな?」と感じたら、主語と述語を抜きだして確認しましょう。

主語と述語のみでも意味が通じる場合は、正しい係り受けの関係にあります。

具体的に見てみましょう。

彼女の趣味は、平安時代の歴史物語を書いています

上の例文は、違和感を覚えるので、主語と述語を抜きだして確認します。

主語:彼女の趣味は

述語:書いています

主語と述語つなげると、下のような文になり、前後がうまくかみ合いません。

彼女の趣味は書いています

この例文を2つの方法で、ねじれを整えましょう。

ねじれを整える方法
  1. 主語にあわせる
  2. 述語にあわせる
1.主語にあわせる場合

彼女の趣味は平安時代の歴史物語を書くことです。

2.述語にあわせる場合

彼女は趣味で平安時代の歴史物語を書いています

ねじれのない、意味の通じる文章になりましたね。

書いている途中で不安に感じたときは、主語と述語を確認しましょう。

文節のみでも意味が通じる場合は、適切な係り受けになっています。

一文を短くする

  • 文を2つに分けて短くしよう!
  • 主語と述語を近づけよう!

文章のねじれは、一文が長く複雑な場合に起こりがちです。

つぎの例文を見てみましょう。

×:彼女の趣味は、都での暮らしぶりや習慣が垣間見える、読む人に感動をあたえる平安時代の歴史物語を書いています。

このような長い文章は、主語から述語までが遠いため、係り受けを間違えてしまいます。

ねじれを起こさない方法は一文を短くすることです。

つぎのように、2つの文に分けましょう。

:彼女の趣味は、平安時代の歴史物語を書くことです。

都での暮らしぶりや習慣が垣間見える、読む人に感動をあたえる物語です。

改善例では「歴史物語を書くことです」の述語を主語の近くに置きました。

そのあとに、くわしい内容を説明しています。

短い文章は主語と述語が近いため、何を指しているのかをすぐに理解できます。

文章が長すぎると感じたときは、文を分けて短くしましょう。

文章を短くするポイントは2つです。

文章を短くする2つのポイント
  • 主語と述語を近づける
  • 一文に主張を1つにする

1つの文でいくつもの主張を述べると、何を伝えたいのかわからない文章になります。

主語を近くにおいて「一文に主張を1つ」にすることで、わかりやすい文章になります。

受動と能動を使い分ける

主語が無生物のときは受動態で受けよう!

適切な係り受けにするために、受動と能動の使い分けに注意しましょう。

例文を見てみましょう。

彼女の書いた小説がWeb小説で公開している

「小説」という無生物の主語が、能動的にはたらきかけて「公開」するのは違和感がありますよね。

つぎのように改善しましょう。

彼女の書いた小説がWeb小説で公開されている

主語が無生物のときは、受動態で受けるようにしましょう。

スポンサードサーチ

「修飾語と被修飾語」の正しい係り受け3つのルール

続いて、修飾語と被修飾語の正しい係り受けのルールを3つ見てみましょう。

「修飾語と被修飾語」係り受け3つのルール
  • 修飾語を被修飾語に近づける
  • 長い修飾語→短い修飾語の順にする
  • 隣同士の言葉を確認する

修飾語を被修飾語に近づける

修飾語と被修飾語を離さない

修飾語は離さずに被修飾語の近くに置きましょう。

修飾語と被修飾語を離してしまうと、係り受けの関係がはっきりしないため、読者に誤解をあたえます。

例文を見てみましょう。

美しい平安京の物語です

上の例文は「美しい」の修飾語と「物語」の被修飾語が離れています。

そのため「美しい」が「平安京」に係るのか、それとも「物語」に係るのかがわかりません。

修飾語を被修飾語に近づけて改善しましょう。

平安京の美しい物語です

係り受けの関係が明確になり「美しい物語」という意味が、誤解をあたえずに正しく伝わりますよね。

長い修飾語→短い修飾語の順に配置する

長い修飾語を前に短い修飾語を後ろに置こう!

修飾語が複数ある場合は、長い修飾語を前に置き、短い修飾語を後ろに置きます。

例文を見てみましょう。

×美しい千年もの時代を超えて愛される小説です
↓
:千年もの時代を超えて愛される美しい小説です

」の例文のように、短い修飾語である「美しい」を後ろに置くと、係り受けの関係が明らかになり、意味を捉えやすくなります。

隣同士の言葉を確認する

前後の意味が適切に関係していないときは文を2つに分けよう!

隣同士に並んだ言葉が、前後の意味と適切に関係しているか確認しましょう。

適切に関係していない場合は、文の意味にねじれが生じています。

具体例を見てみましょう。

×:7日前以降はキャンセルできません

「前」と「以降」は逆の意味をあらわす言葉なので、読者に混乱をあたえます。

文章を2つに分けて改善しましょう。

:キャンセルの場合は7日までにご連絡ください

それ以降はキャンセルできません

文章を分けると正しく意味を理解できますよね。

このように「係る文節」と「受ける文節」を適切に組み合わせて意味を正しく伝えましょう。

おさらい:正しい係り受けのルール

係り受けの文には「係る文節」と「受ける文節」が必ず存在します。

組み合わせを間違えると、文の中でねじれが起きるため、意味が通じなくなります。

正しい係り受けのルールを守り、ねじれをなくしましょう。

「主語と述語」の正しい係り受け
  • 主語と述語を確認する
  • 一文を短くする
  • 受動と能動を確認する

主語を近くに置き「一文に主張を1つ」にすると、わかりやすい文章になります。

「修飾語と被修飾語」の正しい係り受け
  • 修飾語を被修飾語に近づける
  • 長い修飾語→短い修飾語の順にする
  • 隣同士の言葉を確認する

前後の係り受けを整えると、誤解をあたえずに意味を正しく伝えられます。

文章が長いと感じたら、係り受けを見直して文を短くしましょう。

参考書籍
文章力の基本
シンプルに書く!

また、読みやすい文章を書くには、書き方のコツを知ることも役立ちます。

下の記事では、ライティングに必要な基本のテクニックを解説していますので、ぜひあわせてご覧くださいね。

あわせて読みたい

初心者でも読まれる文章になる13のコツ【Webライター必見】

Webライティングの基本ルールと文法テクニック!読まれる文章の書き方

文章力を磨くならこちらもおすすめ!
Webライターの文章力を鍛える本5冊!語彙力と共感力を磨く本3冊!

スポンサードサーチ

おしまいに

文章を書くときに一文を短くすると、文のねじれを防げます。

50文字程度の文を目安にして、長くなり過ぎないように意識しましょう。

下の文章は48文字です。

一文を50文字程度に納めると、係り受けの間違いを減らすことができ、読みやすい文章に改善できますよ。(48文字)

この程度の長さを目安に文章を書くと、ねじれを防げますよ。

最後までお読みいただきまして、ありがとうございます。

それでは、ごきげんよう。

桜御前

タイトルとURLをコピーしました