きょうは、ペルソナ設定の方法について綴ってまいります。
- 「ペルソナやターゲットって何?どう違うの?」
- 「記事を書くときにペルソナを設定したほうがいいの?」
- 「どうやってってペルソナを設定するの?ポイントやコツを知りたい!」
Webライティングをしていると「ペルソナ」という言葉を必ず耳にしますよね。
ペルソナを正しく理解できると、読者の知りたい情報を的確に伝えられるようになり、満足度の高い記事を提供できます。
読者の関心やニーズを深く理解できるので、初心者の方ほどペルソナを設定するのがおすすめです。
そこで今回の日記では、ペルソナの意味や設定方法、注意点をわかりやすく解説します。
ペルソナを理解し活用すると、読者の悩みや問題を捉えた記事を執筆できるようになります。
初心者の方でも、読者に寄りそう記事を書けるようになりますので、ぜひ一緒に学びましょう。
「ペルソナに何を設定していいのかイメージがつかない…」という方は、ぜひテンプレートを参考に書きだしてみてくださいね
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Webライティングでペルソナを設定する意味
Webライティングにおけるペルソナ設定とは、どのような意味をいうのでしょう?
ペルソナとは、つぎの意味をあらわします。
ペルソナとは?記事を読んでほしい人物像
ペルソナとは、想定する読者の人物像のことです。
記事を伝えたい人物像をいい、あなたがもっとも読んでほしい読者像のことです。
では、ペルソナ設定とは、どのような意味なのでしょう?
ペルソナ設定とは?具体的に人物像を設定すること
ペルソナ設定とは、だれに向けて伝えたいのか、具体的に人物像を設定することです。
ペルソナにそって記事を書くことで、伝える情報や方向性が定まり、書くべき内容が明らかになります。
それにより、読者の満足度を高く上げられます。
ペルソナに寄りそって記事を書くことが大切
Webライティングでは、もっとも読んでほしい人物像をペルソナに設定し、その人物像に寄りそって記事を書くことが大切です。
読者の興味を惹きつけて最後まで読んでもらうには、不特定多数の層をねらうのではなく、特定の人物像にしぼるほうが心に響くからです。
たとえば、30人の人たちに伝えるよりも、1人の人に伝えるほうが的確に伝わりますよね。
そのため、人物像を細かく掘り下げて設定することが重要です。
ペルソナを設定するときは、実際の読者に近い人物像を設定するためにも、深く掘り下げて具体的にイメージしましょう。
ペルソナを理解できたら、つぎは、ターゲットについても見てみましょう。
ペルソナとターゲットの違い
Webライティングをしていると、ターゲットという言葉も耳にしますよね。
ペルソナとターゲットの違いは、設定する人物像の細かさにあります。
Webライティングでのターゲットとは、想定する読者を大まかにしぼった読者層のことです。
たとえば、ダイエット方法を伝える記事の場合を考えてみましょう。
この場合のターゲットは、どのような読者層を想像できるでしょう?
◆ 「ダイエット方法」を伝える場合のターゲット ・30代 ・女性 ・会社員 ・運動が苦手 ・体重を落としたい
上のように、大まかな読者層をターゲットに設定できます。
一方、ペルソナはターゲットをさらに細かく掘り下げた人物像のことです。
こちらも、ダイエット方法を伝える場合を想定してみましょう。
◆ 「ダイエット方法」を伝える場合のペルソナ 年齢:30歳 性別:女性 住まい:京都府 職業:会社員 年収:300万円 考え方:料理・美容・旅行が好き 悩みごと:最近太り気味で困っている、旅行へ行くため夏までに痩せたい
今度は、より細かい設定になりましたね。
このように、具体的に掘り下げて設定した人物像がペルソナです。
2つの違いをおさらいしましょう。
つまり「ターゲット」という大きな枠にいる1人の人物が「ペルソナ」です。
では、ペルソナを理解できたら、実際に設定してみましょう。
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Webライティングのペルソナ設定の基本項目
Webライティングのペルソナ設定の方法は、箇条書きにして項目ごとに並べると設定しやすくなります。
年齢や性別、職業だけでなく、住まいや収入、考え方や悩みごと、必要に応じて生い立ちなどを細かく並べましょう。
具体的な方法は、はじめに大まかに人物像を想定し、必要な項目をできるだけ多く書きだすことです。
多く書きだしたら、つぎは項目ごとに箇条書きにあてはめます。
名前(仮定):源 しずか 年齢:30歳 性別:女性 住まい:京都府京都市 職業:会社員事務職 年収:300万円 考え方:料理・読書・旅行が趣味、運動は苦手 悩みごと:副業するか転職するか悩んでいる、最近体重の増加が気になる
上の項目よりも、さらに深く掘り下げても構いません。
可能な限り具体的にイメージして設定しましょう。
ペルソナ設定のテンプレート
ペルソナ設定をする際に、その都度、項目を考えると効率が下がります。
必要な項目は、あらかじめ一覧にしておきましょう。
ペルソナ設定のテンプレートを紹介しますので、ぜひご活用くださいね。
◆ 設定する人物像について 名前(仮定) 年齢 性別 住まい 家族構成・恋人 学歴 職業・役職 年収・貯蓄 ◆ 設定する人物像の性格について 性格 考え方・価値観 話し方 趣味 目標・課題 悩みごと・問題 ◆ 設定する人物像の生活について よく読む雑誌 休日の過ごし方 利用端末(PCやスマートフォン) インターネット利用時間 ◆ 設定する人物像の人間関係について 仲の良い友人の数 利用しているSNS 所属しているコミュニティなど
項目を設定すると、具体的なライフスタイルや価値観、行動パターンを把握しやすくなります。
うまくペルソナを設定できない場合は、身近な方を設定しましょう。
実在する方であれば、生活や話し方、性格や価値観なども思い浮かびやすくなります。
あなたの記事を読んで、その方はどのように考え、あなたにどのようなことを言うだろう?と想像すると設定しやすくなりますよ。
Webライティングでペルソナを設定する方法3STEP
では、実際にペルソナを設定してみましょう。
記事を書くときは、つぎの3つのSTEPを踏んでペルソナを設定します。
実際にキーワードを検索する
キーワードを入力して関連するキーワードを調べよう!
記事のテーマやキーワードを決めたら「どのような読者が何を知りたくて検索するのか?」を知るために、実際にそのキーワードを入力して検索します。
すると、検索窓に関連するキーワードが表示されるので、読者の悩みや求めている情報を知ることができます。
たとえば、検索キーワード「Webライター 始め方 主婦」をテーマに記事を書くのであれば、つぎのようなキーワードが表示されます。
検索結果の画面を下にスクロールすると「Webライター 始め方 主婦」と関連性の高いキーワードも一緒に表示されます。
これらの情報から、キーワード「Webライター 始め方 主婦」で検索する読者は、下のことを知りたいと把握できます。
このように、ペルソナに設定する読者の情報を実際に調べて、悩みや課題を把握しましょう。
ほかにも、Twitterの検索窓やYahoo!知恵袋の検索窓にキーワードを入力して調べる方法も、読者の知りたい情報を調べるときに役立ちますよ。
「ついに主婦ライターにデビューしました!」「Webライティングのおかげで自由なお金を手にできます!主婦におすすめ!」といったポジティブな意見や「なかなか案件を獲得できなくて辛い」「時間がなくて締め切りに間に合わない」といったネガティブな意見が見つかり、さまざまな関心事を知るこことができます。
またSNSの場合、プロフィールや過去の投稿を確認すると、投稿者の年齢や住まい、ライフスタイルなども知ることができ、人物像を設定するときの参考になりますよ。
検索窓に表示される「関連キーワード」について知りたい場合は、下の記事で解説していますのでご参考くださいね。
くわしく知りたい
サジェストキーワードとは?SEO対策の活用法や表示の仕組みを解説!
読者の検索意図を把握する
読者の背景や検索する経緯を思い浮かべよう!
つぎに、検索した結果から、検索した読者の目的をさらに掘り下げて考えます。
そのキーワードで検索した読者の背景や経緯を思い浮かべると、イメージしやすいですよ。
「Webライター 始め方 主婦」で検索した読者の経緯を想像してみましょう。
- 1家族のそばで働ける仕事に就きたい
- 2在宅でできる副業はないのかな
- 3最近よく耳にするWebライターってどうなんだろう
- 4未経験からでも始められるのかな
- 5Webライターの仕事はどのくらいの収入なんだろう
- 6家事と両立できるのかな
- 7Webライターの仕事はどこで応募してるんだろう
- 8Webライターになるには資格とかいるのかな
- 9どうやって始めるんだろう
- 10主婦がWebライターを始める方法を知りたい
上のように段階を追って考えると、具体的に想像でき、読者の求めている情報を把握しやすくなります。
これらの経緯を踏まえると、つぎのような内容を盛り込むと、読者の知りたい情報を満たす記事を作成できると予想できます。
はじめに検索する目的を調べて読者の背景をある程度掴むと、ペルソナを設定するときに作業しやすくなります。
そのため「なぜ読者はそのキーワードを入力して検索したのだろう?」と検索した経緯を追いながら、読者の気持ちを考えるのが効果的な方法です。
検索意図について知りたい場合は、下の記事で解説していますのでご参考くださいね。
くわしく知りたい
検索意図とは?SEOでの重要性・調べ方・活用法を徹底解説!
ペルソナの項目に落とし込む
ペルソナの項目に箇条書きであてはめよう!
読者の検索する目的を把握したら、ペルソナの項目にあてはめて、実際の人物像を作ります。
なぜなら、主婦といっても「20代の方」「40代の方」「子育て真っ最中の方」「子育てを終了した方」「主夫の方」などさまざまな人物が含まれるので、細かく設定しなければ、記事の方向性がブレてしまうからです。
たとえば「小さなお子さんのいる主婦の方」と「子育てを終了した方に」とでは、伝えたい内容も記事に盛り込む情報も変わってきますよね。
詳細にしぼることで、より具体的でリアルなペルソナを設定でき、必要な情報を必要な読者に届けることができます。
それにより、その記事を求めている読者に響く内容になり、深く共感してもらえる記事になります。
先ほどの検索キーワード「Webライター 始め方 主婦」であれば、あなたが伝えたい内容に合わせて、つぎのように人物像を設定できます。
◆「Webライター 始め方 主婦」のペルソナ 名前:平 清子 年齢:30歳 性別:女性 住まい:広島県広島市 職業:専業主婦 年収:なし 家族構成:子供2人(幼稚園・小学生) 学歴:大学卒業 生活:・小さい子供がいるので在宅でできる仕事を始めたい ・幼稚園に行っている間を活用して仕事をしたい ・普段はパソコンを使わないが簡単な入力ならできる 考え方:家事の効率化・子供との遊び方・料理が得意・手芸が趣味 悩みごと:・在宅で働ける仕事を見つけたい ・いまWebライターの仕事に関心がある ・家事とWebライターを両立できるか知りたい 目標:・手に職をつけて教育・老後資金を貯めたい ・自分で稼げる力を身につけたい ・子供たちの手が離れたら本格的に仕事を始めたい ・将来的には在宅で起業できたらいいな
年齢や生活状況、目標など細かく設定すると、読者の課題を解決する方法を具体的に提案でき、悩みに即した情報を提供できます。
盛り込む内容も明確になり、記事を執筆しやすくなるので、記事を書くときは、細かくペルソナを設定しましょう。
では、ペルソナの設定の仕方を理解できたら、つぎは注意する点を紹介します。
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Webライティングでペルソナを設定をする3つの注意点
ペルソナ設定をするときの注意点は3つあります。
1記事ペルソナ1人に限定すること
複数のペルソナを設定しないようにしよう!
ペルソナを設定するときは、必ず1人の人物に限定して設定します。
その理由は、1人に設定することで、必要な情報を求めている読者に的確に届けられるからです。
複数のペルソナを設定してしまうと、つぎのような問題が生じます。
記事の内容が散漫になり、読者のニーズに合わない情報が混じってしまいます。
多くの読者に届けようと、欲張って複数の人物像を設定すると、本当に伝えたい読者の心を掴めません。
想いを届けて共感してもらうには「数打ち当たれ」ではなく、1人に焦点を定めて伝えることが大切です。
効果的に伝えるためにも、大勢の読者に向けて記事を書くのではなく、設定した人物1人のためだけに記事を作るようにしましょう。
自分の理想の人物像にしないこと
現実に即した実在しそうな読者を設定しよう!
あなたが理想に描く人物像ではなく「読者の現実」に即した人物像を設定することも重要なポイントです。
主観や理想をもとにペルソナを設定すると、本来の読者からズレてしまいます。
そうなると、だれにも響かない満足されない記事になってしまいます。
実在しそうな人物像をひとりにしぼって設定することが、読者満足度の高い記事につながります。
先入観や思い込みをしないこと
人物像の背景を説明できるか確認しよう!
ペルソナを設定するときは、先入観や思い込みを頭から外しましょう。
「~なら~のはず」という思いこみや先入観は、読者の疑問や要望を見逃す原因になります。
キーワードを検索した背景や経緯を考えながら、読者の気持ちをイメージすると、現実的に存在する読者を設定できます。
客観的な視点で設定しているかどうか不安なときは、人物像の背景を具体的に説明できるかを基準に判断するといいですよ。
Webライティングでペルソナを設定する3つのメリット
では、わざわざペルソナを設定する必要性は、どこにあるのでしょう?
それは、ペルソナを設定するメリットを理解するとわかります。
複数人や発注先と人物像を共有できる
1つ目のメリットは、複数の人たちや発注先との間で人物像を共有できることです。
ペルソナを設定することで、人物像の理解を深めたり、目的や目標、認識を共有したりできるため、方向性を統一できます。
また、職種や年齢、性別の違うメンバー同士の間でもズレや認識の違いを防げます。
読者の目線で考えられる
2つ目のメリットは、読者の目線になって考えられることです。
読者を深く掘り下げてペルソナを設定することで、その人物層の境遇や状況、心境などを具体的に想像できます。
読者の抱える悩みや不安を発見しやすく、問題を明確に理解できるため、気持ちを汲みとることができます。
それにより「この記事は私の求めているものだ!」と読者の心に響く言葉を伝えられます。
伝える内容が明確になるので書きやすい
3つ目のメリットは、伝える内容が明確になり、書きやすくなることです。
あらかじめ人物像を設定するので書くべき内容が定まり、悩まずに書き進められます。
細かい設定で的を外さないため、質の高い記事をはやく書け、時間を短縮できます。
このように、ペルソナを設定することで多くのメリットを得られます。
とくに近年では、読者の生き方や考え方の多様化により、ターゲットの設定だけでは価値観や行動などを把握しきれなくなりました。
そのため、より細かな設定であるペルソナ設定が重要な役割を果たすようになり、今では多く求められます。
ペルソナの必要性を理解して、読者にもっとも寄りそった人物像を設定しましょう。
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おさらい:Webライティングのペルソナ設定の方法
読者の満足のいく情報を伝えるためには、だれに向けて伝えたいのか、ペルソナを設定することが大切です。
はじめにペルソナを設定することで、読者の理解を深めることができ、心に響く内容を伝えられます。
必要に応じて生い立ちなどを加えて細かく設定しましょう。
設定するときは、つぎの2点に注意しましょう。
ペルソナを設定すると、方向性が定まり書くべき内容が明らかになるので、迷わずに執筆できますよ。
参考書籍
『沈黙のWebライティング』
『10年つかえるSEOの基本』
また、ペルソナを設定するときは、テーマを1つにしぼることも重要です。
具体的なテーマの決め方は、下の記事で解説していますので、あわせてご覧くださいね。
おしまいに
ペルソナ設定は架空の人物像のように見えて、その後ろには実在の読者が存在します。
状況や背景を細かく掘り下げると、読者の気持ちを理解しやすくなります。
ペルソナに寄りそうほど読者の心に響く記事になりますので、丁寧に設定しましょう。
最後までお読みいただきまして、ありがとうございます。
それでは、ごきげんよう。
桜御前