きょうは、PREP法の書き方について綴ってまいります。
- 「文章を書いても思うように伝わらない…」
- 「何を伝えたいのか、わかりにくいと言われる…」
- 「執筆しても何度も修正依頼される…」
このような悩みは、初心者Webライターによくある悩みです。
ですが、まったく心配いりません。
実は、PREP法にそって書けば、だれでも簡単に伝わりやすい文章を書けます。
今回の日記では、PREP法の書き方を例文を載せてわかりやすく解説します。
PREP法は、あてはめるだけのシンプルな書き方なので、はじめての方でも簡単に身につけられます。
初心者でも格段に説得力のある文章を書けるようになりますので、ぜひ一緒にマスターしましょう
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PREP法とは?結論⇒理由⇒ 具体例⇒結論の順に書く文章
PREP(プレップ)法とは、わかりやすく伝える文章の型のことです。
結論⇒理由⇒ 具体例⇒再び結論の要素で構成します。
始めと終わりに結論を2回伝えるので、内容を理解しやすく記憶に残りやすいことが特徴です。
PREP法は、頭文字の順に話の流れが展開します。
具体的に書き方をくわしく見てみましょう。
◆ Point:結論 はじめに話の結論(要点・主張)を伝える ◆ Reason:理由 つぎに結論にいたった理由を説明する 「なぜなら」を使うと説明しやすい ◆ Example:具体例 結論に至った理由を具体例を用いて説明する 「たとえば」を使うとわかりやすく伝わる ◆ Point:結論 はじめに伝えた結論を最後にもう一度伝える 「そのため」を使うとまとめやすい
わかりやすくPREP法の例文をしめしますね。
◆ Point:結論 文章を書くときはPREP法を使いましょう ◆ Reason:理由 なぜなら、読者にわかりやすく伝わるからです ◆ Example:具体例 たとえば、結論を2回伝えるので記憶に残りやすくなります 理由と具体例を伝えるので納得しやすくなります ◆ Point:結論 そのため、文章を書くときはPREP法を使うのがおすすめです
このようにシンプルな構成なので、文章の苦手な方でも説得力のある説明文を書けるようになります。
たとえば、映画や小説では「起承転結が大切」と言われますよね。
ストーリー性を重視するため「これからどうなるかわからない」という適度なストレスが歓迎されます。
Webライティングに求められることは「明確でわかりやすいこと」です。
読者は時間に制約があり、大量の情報にさらされているため、明確でわかりやすい文章が好まれます。
PREP法は、このような状況に最適な文章であり、Webライティングともっとも適した書き方です。
初心者の方ほどPREP法を身につけることで、話の展開が明確な説得力のある文章を書け、たくさんの読者に読まれるようになります。
では、PREP法の意味を理解したら、つぎは、PREP法のメリットを見てみましょう。
初心者がPREP法を使う4つのメリット
PREP法を使うと、初心者でもわかりやすく説得力をもって伝えられます。
その理由は、つぎの4つのメリットが働くからです。
論理的で伝わりやすい
1つ目のメリットは、文章が論理的に展開されるため、わかりやすく伝わることです。
「○○のため△△」のように「結論」と「理由」の関係が明確なので、読者は文章の要点をスムーズに捉えることができ、結論が伝わりやすくなります。
さらに、理由を裏づける「具体例」をすぐに伝えるため、読者に深い納得をあたえます。
具体例を交えることで、実際の事例にもとづいていることがわかり、より深く「結論」と「理由」を落とし込めるからです。
このようにPREP法を使うことで、文章の重要なポイントが明確に伝わり、読者に強い興味を持って読んでもらうことができます。
内容を理解しやすい
2つ目のメリットは、はじめに結論を伝えて、最後にもう一度結論を伝えるので、内容を理解しやすくなることです。
はじめに結論を伝えるので、読者は受け取る準備が整い、内容を深く理解できます。
「理由→具体例→結論」のように「結論」を最後に伝える流れでは、要点が最後までわからないために何を主張したいのか理解できず、読者はストレスを感じます。
一方で「結論」から先に伝えると、一度の説明で理解できるので、もう一度読み返したりする手間を省けます。
最初に話の大筋をつかむことができ、理解が早まるため、読者に余計な負担をあたえずに、短時間で要点を伝えられます。
記憶に残りやすい
3つ目のメリットは、結論を2回くり返すために、記憶に残りやすいことです。
PREP法は、はじめと終わりに結論を反復するので、しっかりと頭に入ります。
読者は、話の要点をすぐに捉えられるため、つぎに来る「理由」や「具体例」の情報をわかりやすく整理できます。
加えて、最後に反復された言葉が強く印象づけられるため、より効果的に記憶の定着を図れ、重要なポイントが留まりやすくなります。
このように、はじめに伝えた結論をふたたび伝えるので、ポイントを再確認でき、しっかりと頭に入ります。
文章を書きやすい
4つ目のメリットは、PREP法はシンプルな構成なので書きやすいということです。
文章の型に情報をあてはめるだけなので、途中で迷うことがありません。
悩まずに簡単に書けるため、短時間で文章を仕上げられます。
このようにPREP法を使うと、論理的で理解しやすい文章をスラスラと書けるため、さまざまなWebライティングの記事に活用できます。
読者にストレスをあたえずに、最後まで読んでもらえるので、初心者にピッタリの文章術といえます。
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PREP法を用いた説得力の増す文章例
では実際に、PREP法を使った例文を見てみましょう。
はじめに、PREP法を使わない文章を紹介します。
◆ 普通の文章 私は小学生のころからテニスをしていました そのため、粘り強さに自信があります ボールを最後まで追いかけて途中で諦めることはありません また、どんなに勝てそうにない相手でも必ずボールを打ち返します
最後まで読んでも、何を伝えたいのか、話の要点が伝わりにくいですよね。
PREP法を使った文章に書き直してみましょう。
◆ PREP法を用いた文章 ◆ Point:結論 私は粘り強さなら誰にも負けません ◆ Reason:理由 なぜなら、小学生からテニスを続け、ボールを追いかけていたからです ◆ Example:具体例 たとえば、最後までボールを追いつづけ、途中で諦めませんでした また、どんなに勝てそうにない相手でも必ず打ち返していました ◆ Point:結論 そのため、粘り強さは人一倍負けない自信があります
伝えたい結論を先に持ってくることで「テニスをしていたこと」よりも「粘り強いこと」が強く印象づけられ、説得力が増しますよね。
ほかにも例文を見てみましょう。
◆ PREP法を用いた文章 ◆ Point:結論 運動は健康的な生活を送るために非常に重要です ◆ Reason:理由 なぜなら、運動をすることで心臓や肺などの機能が向上するからです ◆ Example:具体例 たとえば、有酸素運動であるジョギングや水泳は、心臓と肺の健康を促進し、体重をコントロールするのに効果があります また、筋力トレーニングは筋肉の増強や骨密度の向上に効果があり、老化に伴う筋力の低下を防ぐのに役立ちます。 ◆ Point:結論 このように、運動は健康的な生活を送るうえで欠かせない要素であり、積極的に取り入れることが重要です。
◆ PREP法を用いた文章 ◆ Point:結論 読書は、人間の成長や知識の獲得に大きな効果をもたらします ◆ Reason:理由 なぜなら、読書は脳の活性化やストレス軽減、情報の吸収につながるからです ◆ Example:具体例 たとえば、本を読むことは知識や語彙力を向上させて、脳の活性化を促します フィクションのストーリーや自己啓発本であれば、ストレスを和らげる効果も期待できます ◆ Point:結論 したがって、読書は成長や知識の習得に有益であり、習慣として積極的に取り入れるのがおすすめです
上の例文のように、始めと終わりに「結論」を伝えると、論理的で説得力のある文章をだれでも簡単に書けるようになります。
さまざまなジャンルの記事に応用できるので、ぜひマスターして有効に活用しましょう。
では、PREP法の書き方をイメージできたら、Webライティングでの使い方を見てみましょう。
Webライティングで使うPREP法の書き方
PREP法は、長文にも応用できるため、Webライティングの記事にも最適です。
応用の仕方は、PREP法を用いた文章構成の中にPREP法を構成する各要素を入れることです。
つまり、上の図のように「PREP法の中にPREP法を入れる」方法です。
「いけばな」を例に文章を見てみましょう。
PREP法の「理由⇒具体例」の部分を1つ増やした例文です。
◆ Point:結論 いけばなは、簡単に飾れるので初心者の方におすすめです その理由は2つあります ◆ ①Reason:理由 1つ目の理由は、お稽古に通わなくても自宅で簡単に生けられるからです ◆ ①Example:具体例 たとえば、専用の道具を揃えなくても家にあるもので簡単に飾れます ◆ ②Reason:理由 2つ目の理由は、花がしおれてきたときのお手入れも簡単だからです ◆ ②Example:具体例 具体的には、水の中で茎を切ると吸水性が増し、花が元気になります ◆ Point:結論 このように、簡単に飾れてお手入れも簡単なので、いけばなは初心者の方に非常におすすめです
長文の場合は、伝える内容や情報が複数になると思います。
その場合は、上の例文のように、内容の数だけ「理由」と「具体例」を増やすと対応できます。
それぞれの各要素が長文になる場合は、各要素の中にPREP法を入れるとよいでしょう。
たとえば、内容①を説明する部分では、つぎようにPREP法を入れます。
導入文を説明する場合では、はじめに記事全体の要点を伝えます。
要点だけでは伝わりにくいときは、簡単に理由と例えをつけ加えると伝わりやすくなり、読者を効果的に惹きつけられます。
このように、PREP法を応用することで、長文になりがちな記事にも有効に使えます。
ぜひ「理由」や「具体例」を足したり、また「結論に対する反論」を加えたりして充実した記事に仕上げてくださいね。
PREP法の「結論」「理由」「具体例」「結論」の書き方のポイントは、つぎのとおりです。
「結論」を書くときのポイント
見出し文の冒頭に結論を持ってこよう!
結論をかくときは、明確かつ簡潔に表現することが重要です。
読者がひと目で要点を把握できるよう、意見や提案などは、各見出し文の冒頭に持ってくるようにしましょう。
文の冒頭で結論を伝えると、あなたの伝えたいことを強く印象づけることができます。
また、結論から述べると「なぜ結論に至ったのか?」と理由を知りたくなり、読者に興味関心を持って先へと読み進めてもらえます。
とくに、Web上の記事を読むインターネットユーザーは、結論を先に求める傾向にあります。
知りたい答えが見つからないと、すぐに記事から離れてしまうので、真っ先に結論から述べることが大切です。
「理由」を書くときのポイント
裏づけを証明できる明確な根拠を述べよう!
「理由」は、結論を支持し、裏づけるために書く文章です。
「理由を知りたい」という読者の要望に応えるために、明確な根拠をしめして理由を伝えることが重要です。
結論に至った根拠をしめせば、読者に納得して読み進めてもらえます。
客観的な事実やデータ、専門機関による統計結果を用いて説明すると、さらに信ぴょう性が高まり、記事の信頼性が上がります。
「理由」を伝えるときは、裏づけを証明できる明確な理由を述べて、端的にわかりやすく伝えましょう。
客観的な事実やデータを用いるときは、下の記事を参考にすると、信頼性の高い情報を集めやすくなりますよ。
くわしく知りたい
Webライティングはリサーチが大切!手順と3つのコツを解説
信頼される文章の書き方は、下の記事で「7つの証明」の仕方を解説していますので、あわせてご参考くださいね。
くわしく知りたい
信頼を得る文章の書き方【7つの証明】FORCEPSフォーミュラ
「具体例」を書くときのポイント
身近な例を用いて具体的にイメージさせよう!
「具体例」は、具体的な事例で理由を裏づけるために用いる文章です。
日常生活や経験にもとづいた例を用いると、読者に簡単にイメージを持たせることができ、伝えたい結論が伝わりやすくなります。
また、複数の事例しめすと、前に述べた「理由」の内容を深く理解でき、読者に納得感をあたえます。
具体例には、サンプルになる例文や例え話、書籍やWebサイトからの引用などを使うと効果的です。
具体例がないと、どのような内容なのかを捉えにくいため、読者の理解度が下がってしまいます。
なるべく身近な例を用いて、馴染みやすく理解しやすい文章で伝えましょう。
「結論」を書くときのポイント
- 短く簡潔にまとめて記事の主題を明確にしめそう!
- ポイントを箇条書きにしたり文字の太さや色を変えたりすると効果的
最後の「結論」は、結論を強調する役割を果たします。
同じ内容を異なる言葉で表現すると、結論が鮮明になり、読者が文章全体を再確認するきっかけになります。
ポイントを箇条書きにしたり、文字の太さや色を変えたりして工夫すると、重要な結論を強く印象づけらるので非常に有効です。
また、結論の言い回しを変えると、相手に新鮮さをあたえるので、伝えたいポイントを効果的に定着させることができます。
結論は、記事の締めくくりの部分なので、短く簡潔にまとめて、記事の主題を明確にしめすように心がけましょう。
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今回の日記もPREP法を使用
実は、こちらの日記もPREP法を使っています。
◆ Point:結論 PREP法は、シンプルな構成なので、わかりやすく説得力のある説明ができます ◆ Reason:理由 なぜなら、PREP法の4つのメリットが有効にはたらくためです ◆ Example:具体例 たとえば、PREP法を使わない例文とPREP法を使った例文を比較してみましょう ◆ Point:結論 このように、PREP法は、シンプルな構成なので長文にも有効に使え、わかりやすく説得力のある文章を伝えられます
各要素の中にも、PREP法が入っているので確認してみてくださいね。
では最後に、PREP法とSDS法の違いを紹介しますね。
PREP法とSDS法の違い
PREP法以外にも、簡潔にわかりやすく伝える文章の書き方に、SDS法があります。
PREP法とSDS法には、どのような違いがあるのか、この機会に確認しましょう。
SDS法の構成要素
SDS法とは「概要⇒詳細⇒要点」の順に話を組み立てる文章のことです。
3つの要素から成りたち、エスディエス法といいます。
◆ Summary:概要・要点 はじめに文章全体の概要・要点を伝える ◆ Details:詳細 概要を具体的に説明する ◆ Summary:要約・要点 最後にもう一度、要点を伝えて文章を要約する
SDS法は、はじめに文章全体の概要を伝えて、つぎに、くわしい内容を伝えます。
そして最後に、全体のまとめとして要点を伝えて、文章を要約します。
最初に伝えたい要点を伝えるので、相手は概要を把握でき、話の内容を理解しやすくなります。
SDS法は、ニュース番組やプレゼンテーション、スピーチや自己紹介などに多く用いられます。
SDS法の例文
では、SDS法を用いた例文を見てみましょう。
◆ Summary:概要・要点 副業は、追加の収入を得られるだけでなく、スキルアップやワークライフバランスの向上につながります ◆ Details:詳細 副業を行うことで、本業以外の収入を得ることができ、資産形成や趣味に充てることができます また、新たなスキルを身につけるチャンスが増え、将来のキャリアにプラスの影響をあたえます ◆ Summary:要約・要点 このように、副業は追加の収入を得るだけでなく、個人の成長にもつながります
SDS法は、情報を素早く簡潔に伝えられるので、商品を紹介する記事や自己紹介記事にも有効です。
それぞれ「商品を紹介する例文」と「自己紹介の例文」を順に見てみましょう。
商品を紹介する例文 ◆ Summary:概要・要点 新鮮な野菜を産地直送でそのままお届けします ◆ Details:詳細 わたしたちのお店では、農園と直接契約を結んでおり、ご注文を受けてから新鮮な野菜を収穫し、鮮度を保ったままお届けしています ◆ Summary:要約・要点 鮮度の高い旬の野菜を、ぜひお試しください
自己紹介の例文 ◆ Summary:概要・要点 私の長所は、必ず目標を達成することです ◆ Details:詳細 Webライターとして活動している私は、自分の立てた年間の目標を達成するために、月ごとや週ごとに計画を立てて仕事に取り組んでいます 目標を立てるとモチベーションもアップするので、挫折することなく目標を達成できます ◆ Summary:要約・要点 この長所をを活かして、今回依頼された案件にも大きく貢献していきたいと思います
SDS法は、相手にわかりやすく、スピーディーに事実を伝えるため、短い文章でも相手に話を理解してもらえやすいです。
そのため、短時間で伝える必要のあるニュース記事や端的に要点を伝える紹介文と相性がよいです。
PREP法とSDS法の使いわけ
最初と最後に要点を伝えるPREP法とSDS法には、異なる点もあります。
PREP法とSDS法の違いは、話の重点をどこに置くのかが異なります。
PREP法のもっとも重要な部分は「結論」です。
「結論」に納得してもらうために「理由」や「具体例」を添えて説明するため、説得力の増す文章になります。
そのため、広告用のサイトや販売ページなど、相手に深く理解してもらいたいときに効果を発揮します。
一方、SDS法は、素早く情報を伝えたいときや、理解を促したいときに活用すると効果的です。
主張を抑えてわかりやすく伝えるので、最後まで読み進めてもらいたいときに有効です。
ただし、SDS法は行動を促したいときには、押しが弱い印象をあたえるので、成果を重視する場合はPREP法やほかの文章術を使うのがおすすめです。
SDS法について知りたい場合は、下の記事で解説していますのでご参考くださいね。
くわしく知りたい
【SDS法の書き方と例文】PREP法の違いと効果的な使い分け
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おさらい:初心者でもわかりやすく伝わるPREP法の書き方
PREP法はシンプルな構成なので、伝えるのが苦手な方でも、わかりやすい説明ができます。
なぜなら、PREP法を用いることで4つのメリットが作用するからです。
PREP法は、長文にも応用できるため、Webライティングの記事にも重宝します。
応用の仕方は、伝える内容の数だけ「理由」と「具体例」を増やすことです。
それぞれの各要素が長文になる場合は、各要素の中にPREP法を入れましょう。
また、PREP法を身につけたら、ほかの書き方も習得すると、さまざまな文章に対応できます。
下の記事では、Webライティングに必要な文章術を解説していますので、あわせてご参考くださいね。
おしまいに
PREP法は、Webライティングに必須の書き方なので、はやめに身につけましょう。
初心者の方でも簡単に書ける、説得力のある文章なので重宝しますよ。
最後までお読みいただきまして、ありがとうございます。
それでは、ごきげんよう。
桜御前