きょうは、助詞である「てにをは」の使い方について綴ってまいります。
Webライターを目指す方は、一度は「てにをは」の文字を目にしたことがあると思います。
「てにをは」は、一文字変わるだけで文章の意味が変わり、伝わるニュアンスが大きく変化します。
上の文は同じ内容ですが、受け取る印象は異なりますよね。
伝えたい事柄やニュアンスを的確に伝えるには「てにをは」の使い方を正しく知ることが近道です。
そこで今回の日記では「てにをは」の使い方を使いこなせるよう、例文を交えてわかりやすく解説します。
使い方を理解すると、伝えたい情報をニュアンスを含めて正確に伝えられるようになりますよ。
言葉の行き違いを防げますので、正しい日本語を一緒に学びましょう
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「てにをは」とは?助詞の総称
「てにをは」とは、言葉と言葉をつなぐ「助詞」の総称のことです。
「て」「に」「を」「は」だけを指すのではなく、助詞全般を指します。
種類 | 助詞 | 使い方 |
---|---|---|
格助詞 | を、に、が、と、より、で、から、の、へ、や | 体言につける |
副助詞 | は、こそ、さえ、も、だけ、しか、ばかり、まで、くらい、ほど、など、でも、だって、か、なら | 体言につける |
接続助詞 | ので、から、ば、と、て、が、ても、ところで、のに、ものの、ながら、けれど、し、たり | 活用語につける |
終助詞 | な、か、の、ね、かしら、や、よ、ぞ、とも、さ、わ | 文末につける |
助詞の使い方を間違えると、文章そのものの意味が変わることから、話のつじつまや文脈が合わないこと、用語の使い方が違うことを「てにをはが合わない」と表現します。
例文を見てみましょう。
◆ 「に」の例文 ・友達にプレゼントをあげた。 ・映画館に行く予定です。 ・先生に質問をしました。 ◆ 「を」の例文 ・ピザを食べました。 ・本を読んで知りました。 ・花を生けました。 ◆ 「は」の例文 ・私は学生です。 ・犬は忠実な動物です。 ・太郎さんは日本人です。
たった一文字でも「てにをは」を変えると、下のように意味の通じない文章になってしまいます。
・友達をプレゼントをあげた。 ・ピザに食べました。 ・私で学生です。
上のように、使い方を誤ると、何を伝えたいのかわからない文章になります。
「てにをは」は的確に伝えるための大切な要素なので、正しく身につけることが重要です。
「てにをは」の由来
「てにをは」の呼び名は、漢文に由来しており、読み方をしめす「ヲコト」点を意味します。
漢文を訓読するときに点図を用いて読み、この点図の四隅の訓点に記されるのが「て」「に」「を」「は」です。
「ヲコト点」を左下から右回りに辿ると「てにをは」と読めることから、その呼び名がつきました。
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「てにをは」を間違えるとどうなるの?
「てにをは」を間違えても話すときは、なんとなく意味が通じますよね。
しかし、Webライターとして良い文章を書くためには「てにをは」を間違えることは避けたいものです。
「てにをは」を間違えるとどのようなことになるか、その重要性を確認してみましょう。
伝わり方が変わる
意思の強さを表現するときに、助詞の使い分けが役に立ちます。
たとえば、お店で飲み物を頼むときをイメージしてみましょう。
つぎの文章はどのような印象を受けますか?
・紅茶「が」飲みたい
・紅茶「を」飲みたい
では、紅茶「を」お願いします
では、紅茶「で」お願いします
上の文章は、一見同じことを言っているように見えますが、受け取る側のニュアンスは微妙に異なりますよね。
前者の「紅茶が飲みたい」「紅茶をお願いします」のほうが、何となく強い意志を感じるのではないでしょうか?
このように、意志の強弱をあらわすときに「てにをは」を使い分けると、気持ちのニュアンスを伝えることができます。
意味が変わる
わずか一語の助詞でも「てにをは」の使い方を誤ると、まったく違う意味になります。
つぎの文章を読んだときに、どうのような意味に捉えますか?
・コーヒー「が」いい
・コーヒー「で」いい
・コーヒー「は」いい
「が」の場合は「ほかの何よりもコーヒーがよい」と好みを素直に伝える印象を受けますが、「で」の場合は「コーヒーでも何でもいい」という少し控えめな印象を受けますよね。
「で」を用いて伝えると、人によっては「選択肢に不満があるのかな?」と受け取るかもしれません。
一方で「は」の場合は「コーヒーは結構です」と断る意味になり、まったく逆の印象をあたえます。
このように使用する助詞ひとつで、文章の意味合いやニュアンスが変わります。
正確に伝えるためにも、話し手の意図や文脈に応じて、適切に助詞を使い分けることが大切です。
では「てにをは」をマスターできるよう、つぎの項目で、正しい使い方を見てみましょう。
「てにをは」の正しい使い方
わかりやすい文章を書くには「てにをは」の使い方を正しく理解することが重要です。
「は」と「が」の使い方
- 「は」は知っている情報を伝えるときに使おう!
- 「が」は新しい情報を伝えるときに使おう!
主語をあらわす「は」と「が」を見てみましょう。
「私は物書きです」と「私が物書きです」
「は」は、客観的な意見やすでに知っている情報を伝えるときに使います。
「が」は、特定の意見や新しい情報を伝えるときに使います。
もうひとつ具体例を見てみましょう。
問題形式にして説明するので(A)(B)(C)を考えてみてくださいね。
◆ 問題 昔々あるところにおじいさんとおばあさん(A)が住んでいました おじいさん(B)山へ芝刈りに、おばあさん(C)川へ洗濯に行きました ◆ 回答 昔々あるところにおじいさんとおばあさん(が)が住んでいました おじいさん(は)山へ芝刈りに、おばあさん(は)川へ洗濯に行きました
上の文章は(A)は読み手にとって新しい情報なので「が」が答えになり(B)(C)は一度登場した知っている情報なので「は」が答えになります。
「は」を使うか「が」を使うかで伝わる印象が変わりますよね。
「は」の場合は、主語を強調しない客観的な意見に感じられ、やわらかい印象をあたえます。
「が」の場合は、主語を強調した特定された意見に感じられ、堅い印象をあたえます。
ふたたび具体例を挙げますね。
私は物書きです 私が物書きです
「は」の例文は、穏やかな印象をあたえて事実のみが伝わります。
一方「が」の例文は「私」が強調されて「他でもない私こそが物書きです」と特定する印象が伝わります。
では「は」と「が」を間違えて使うとどうなるのでしょう?
はじめに間違いの例文を挙げます。
◆ 間違いの例文「は」の誤用
母は料理をしている間に私はテーブルの上を片付けた
違和感を覚えますよね。
正しい使い方に改善しましょう。
母が料理をしている間に私はテーブルの上を片付けた
「は」を「が」に直すことで、スムーズに意味が伝わる文章になりましたね。
今度は反対に「が」の間違った使い方を見ましょう。
◆ 間違いの例文「が」の誤用
私が仕事を終えたので、縁側で桜を眺めた
上の例文は、桜を眺めた人物が「私」なのか、それとも他にいるのかわかりません。
正しく意味が伝わるように改善しましょう。
私は仕事を終えたので、縁側で桜を眺めた
助詞を変えると、主語がはっきりした、つじつまの合う文章になりましたね。
このように、主語をあらわす「は」と「が」の使い方を誤ると意味の通らない文章になります。
正確な内容を伝えるためにも注意して使い分けましょう。
「が」と「を」の使い方
- 「が」は主語を強調するときに使おう!
- 「を」は強調する必要がないときに使おう!
「てにをは」の中でも「が」と「を」の使い分けに迷うことはよくあります。
「桜が見たい」と「桜を見たい」
「桜が見たい」のように主語をあらわす「が」の場合は、前の名詞が主語をしめすことを意味し「桜」を強調するときに使います。
「桜を見たい」のように修飾語をあらわす「を」の場合は、活用する語(動詞・形容詞・形容動詞など)を修飾することを意味し、すぐ後ろの動詞などを修飾します。
やわらかい表現をするときや強調する必要がないときに使います。
「が」と「を」を使うときは、伝えるニュアンスやあたえる印象にあわせて使い分けましょう。
「に」と「で」の使い方
- 「に」は存在や目的地をあらわすときに使おう!
- 「で」は場所をあらわすときに使おう!
存在や場所をあらわす「に」と「で」も使い分けに迷いやすい言葉です。
「桜の下に集まります」と「桜の下で集まります」
「に」は、存在や目的地をあらわすときに使います。
「で」は、何かが行われる場所や利用される場所をあらわすときに使います。
具体例を見てみましょう。
桜の下に集まります
上の例文は、集まる目的地をあらわします。
桜の下で集まります
こちらの例文は、集まる場所をあらわします。
違いがわかりにくいので、はっきりとわかる具体例を見てみましょう。
場所に存在する場合
◆ 存在をあらわす 公園にブランコがある ◆ 目的地をあらわす この街に著名人が来る
場所で動作する場合
◆ 行われる場所をあらわす 公園で遊ぶ ◆ 利用される場所をあらわす この街で著名人が握手会を開く
こちらも「に」と「で」が入れかわるだけで、意味や印象が大きく異なります。
前後の文脈を意識して正しく使うことが大切です。
「に」と「を」の使い方
- 「に」は他人軸の気持ちを伝えるときに使おう!
- 「を」は自分軸の気持ちを伝えるときに使おう!
「友達に頼る」と「友達を頼る」
どちらも行動と相手は同じですが、伝わる印象に心理的な距離を感じますよね。
「に」は他人を軸にした気持ちを伝えるときに使い、「を」は自分主導の気持ちをあらわすときに使います。
もう少し、わかりやすい例を見てみましょう。
友達に頼る 具体例:友達に頼って手紙を書く
上の例文は「友達によりかかる」といった依存した気持ちや「助けてくれるものとして利用する」といった他人を軸にする気持ちが伝わります。
友達を頼る 具体例:友達を頼って上京する 具体例:地図を頼りに歩く
一方、こちらの例文は「友達を頼みとする」や「つてを求める」といった自分主導で目的を達成するという自分を軸にする気持ちが伝わります。
このように、大きくニュアンスが異なるので、こちらも前後の文脈を意識しましょう。
「が」と「で」の使い方
- 「が」は強い意志を伝えるときに使おう!
- 「で」は弱い意志を伝えるときに使おう!
「抹茶がいいです」と「抹茶でいいです」
こちらも一文字変わるだけで受けとる印象が異なり、気持ちの度合いに温度差を感じます。
「が」は意志や願望を伝えるとき使い、「で」は相手を尊重する気持ちや穏やかな気持ちを伝えるときに使います。
抹茶がいいです 私は桜が見たい
上の例文は「これでなければならない」や「これがもっとも良い選択である」という強い意志を感じますよね。
抹茶でいいです
反対に、こちらの例文は「これでも構わない」や「これで納得する」というやわらかな意志を感じます。
「より」と「から」の使い方
- 「より」は比較をあらわすときに使おう!
- 「から」は場所・時間の起点をあらわすときに使おう!
「より」「から」はどちらも「その場所や時間が起点となる場合」に使われます。
そのなかでも「より」は、おもに比較をあらわす場合に使い、起点を表す場合には「から」を使います。
「より」と「から」のいずれも使用できる場合は「から」を使います。
わかりやすく例文を見てみましょう。
◆ より:比較をあらわす ・屋根より高い鯉のぼり ・肉より魚のほうが好き
◆ から:起点をあらわす ・京都から大阪まで移動する ・2時から会議を始める
◆ より・からのどちらも使える ・上司から説明があった
「より」と「から」は、どちらも似た役割をする言葉です。
そのため、どのように使い分けるべきか迷う方もいるでしょう。
「より」と「から」の違いは、言葉の持つニュアンスによる差から生じます。
「より」は堅い文章や改まった丁寧な言い回しのときに使うことが多く「から」に比べて、やや上品な言葉遣いに感じられます。
その点から見れば「より」は文章向き「から」は会話向きと言えるでしょう。
ただし、明確な使い分けのルールがあるわけではありません。
厳密な文章や格式の高い場面以外では、自分の判断で使い分けることができます。
心からお礼を申し上げます 心よりお礼を申し上げます
上品に表現したいのであれば「〜より」を選ぶと、丁寧な印象を受けます。
とくに、かしこまってスピーチやあいさつをするとき場面では「〜より」を使うのもよいでしょう。
「に」「へ」「まで」の使い方
- 「より」は比較をあらわすときに使おう!
- 「から」は場所・時間の起点をあらわすときに使おう!
「に」「へ」「まで」は、行き先をあらわす助詞です。
同じように行き先を表しますが、次のように使い分けます。
「に」は目的地をあらわし「へ」は移動する方向を指し「まで」は移動する中継地点や限界点、プロセスをあらわします。
文章にあてはめて考えると、つぎのようになります。
彼女が京都に到着した 彼女が京都へ出発した 彼女が京都まで車で出向いた
くわしく確認してみましょう。
◆ に:目的地をあらわす文章 着いたときをイメージ 彼女が京都に到着した
「に」は、移動した先の目的地をあらわします。
京都という目的地に重きが置かれ、京都に到着した状態をイメージできます。
◆ へ:移動する方向をあらわす文章 これから向かうイメージ 彼女が京都へ出発した
「へ」は移動する方向を指す言葉です。
京都という方向に重きが置かれ、京都へ向かっていく状態をイメージできます。
◆ まで:移動する過程をあらわす文章 移動するプロセスをイメージ 彼女が京都まで車で出向いた
「まで」は移動する過程をあらわす言葉です。
京都まで移動するプロセスに重きが置かれ、京都まで向かう道中をイメージできます。
以上の観点から「に」「へ」「まで」を用いて3つの文章を比べてみましょう。
彼女は京都に行った。そして桜を見て帰ってた。 彼女は京都へ行った。しかし着いたところは滋賀県だった。 彼女は京都まで行った。来年は名古屋まで行くだろう。
上のような文のつながりを考えられます。
このように「に」「へ」「まで」を正しく使い分けると、正確な意味を伝えられます。
以上、紹介したように「てにをは」は文字ひとつ変わるだけで、伝わる印象に影響をあたえます。
内容全体に大きく関係するので、前後の意味を正確に理解して正しく使い分けましょう。
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「てにをは」を正しく使いこなす3つの方法
「てにをは」を正しく使いこなすには、言葉の感覚を養うことが最適な方法です。
その方法を3つ見てみましょう。
本を読んで感覚を身につける
本はもっとも優れた学習教材になる
「てにをは」を正しく使いこなす、もっともおすすめの方法は、日頃から本を読むことです。
校閲されたあとに出版された本は、正しい文章であることが明確です。
「てにをは」の正しい使い方も確認済みなので、感覚を養うには参考になる優れた学習教材になります。
他の人に確認してもらう
自分の思い込みに気づける
「てにをは」を正しく使いこなせているか、知人や友人にお願いして、意味や使い方を確認してもらいましょう。
自分以外の人に確認してもらうことで、自分では気づかなかった間違いや、思い込みによる誤りを把握できます。
お願いするときは、つぎの2つをチェックしてもらいましょう。
自分よりも文章知識が豊富な人にお願いできれば、早く「てにをは」の感覚を養えます。
声に出して読む
耳から判断できるので違和感に気づきやすい
不安になったときは、実際に声に出して読むことも非常に有効です。
なぜなら、理屈では説明できなくても、リズムや調子を耳から判断でき、読みやすさを確認できるからです。
時間に余裕があるときは、つぎの日に読み返すと客観的に判断できるため、より正確に確認できます。
「てにをは」をチェックする文章校正ツール3選
自分で確認するのは不安という場合や文章力を身につけたい場合は、文章校正ツールを活用しましょう。
無料有料あわせて3つのツールを紹介しますね。
Wordの校閲機能
Wordの校閲機能を使うと、文法の誤り以外にも、誤字脱字や文字の重複などを確認できます。
使い方は、上部タブの「校閲」をクリックしてリボン左の「スペルチェックと文章校正」をクリックします。
誤っている箇所が表示されるので、修正して「修正」をクリック、修正しない場合は「無視」を選んでつぎへ進みます。
また、校閲機能を手動で行わなくても自動校正機能を使うこともできます。
疑わしい箇所や誤りの箇所は、緑色や赤色の下線で表示されるので確認して修正できます。
自動スペルチェックのチェック項目の変更は「ファイル」メニューから「オプション」「文章校正」から行えます。
ファイル →オプション →文章校正 →Wordのスペルチェックと文章校正 →文書のスタイル:設定 ・表記の揺れ →項目を選択する ・表記の基準 →項目を選択・設定する →OK →OK
参考:Word「スペルチェックと文章校正の使い方」
無料校正ツール「Enno」
Ennoは、指摘した内容を「なぜ間違いなのか?」を丁寧に説明してくれる無料のツールです。
文章をコピーペーストすると、元の原稿と確認済みの原稿が並べて表示されます。
指摘された語句にカーソルをあわせると「なぜチェックされたのか」の説明がくわしく読めるので判断力が身につきます。
解説の内容を読みながら一つひとつ確認できるうえに、下にも一覧で表示されるため、さらに見やすく修正できます。
有料校正ツール「文賢」
文賢 は、誤字脱字をチェックするだけでなく、校閲や推敲までもしてくれる有料ツールです。
文章を画面に入力すると、100を超える独自のチェック機能で的確なアドバイスを受けられます。
機能は大きく分けて4つあります。
◆ 校閲支援機能 言葉遣いの誤り、敬語の誤り、差別用語や重複表現などを指摘してくれ、校正をしながら正しい知識を学べます ◆ 「たとえ表現」サポート機能 ことわざや慣用句、映画や漫画にもとづいた2,000以上の「たとえ表現」を提案してくれ、文章づくりを支援してくれます ◆ 推敲支援機能 接続詞や助詞の使い方、二重否定や句読点の使い方を確認することはもちろん、漢字表記やひらがな表記にしたほうがよい箇所を提案してくれるなど、徹底してサポートしてくれます ◆ 文章アドバイス 書き上げた文章を「ここは箇条書きにしたほうが良い」「代名詞を使いすぎていないか」「他者を傷つけていないか」まで丁寧に確認してくれます
「文賢」の特徴や評判は、下の記事で解説していますのでご参考くださいね。
くわしく知りたい
「文賢」特徴や評判を解説!初心者Webライターにおすすめ!
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「てにをは」を学べるおすすめの本3冊
「てにをは」の使い方や表現を調べるときにおすすめの本を3冊紹介します。
てにをは辞典
「てにをは辞典」は、250名の作家が実際に用いた「てにをは」の用例を60万集めた究極の辞典です。
助詞の使い方に迷ったとき、豊かな表現をしたいときにおすすめです。
言葉の意味や文法的な解説はないため、3万5千もの見出しと豊富な用例から適切な言葉を調べられます。
たとえば「孤独感が…」のあとに続く言葉を引くと、つぎの言葉が見つかります。
実用的で使い勝手が良く「この言葉はしっくりこないな」「ほかの言いまわしはないかな?」と感じるときに頼れる一冊です。
てにをは連想表現辞典
「てにをは連想表現辞典」は、先に紹介した「てにをは辞典」の姉妹辞書です。
小説のような表現を書きたいときに、さまざまな言葉を探せだせます。
たとえば「楽しむ・喜ぶ」の表現を見てみましょう。
上のように、50音順に連想する言葉と用例を調べられます。
さまざまな言葉や意外な表現から連想が広がり、言葉の持つニュアンスやおもしろさを体験できます。
「語彙力をあげたい」「表現力を磨きたい」ときに楽しみながら学べる一冊です。
文章力の基本
「文章力の基本」は「『てにをは』の正しい使い方がわからない」ときに役立つ本です。
わかりやすく伝わる文章を書くためのルールや注意点を77のテクニックから一つひとつ細かく学べるため、文章力を磨けます。
これらのルールや注意点を図解とイラストを見ながら楽しく理解できます。
テクニックごとに「例文→改善案」の解説が載っているので、執筆した文章をすぐに見直したり修正したりできるため、確認したいときに辞書のように使えます。
2012年に出版された「文章力の基本」の決定版「シンプルに書く!」」は、kindle unlimitedに登録している方は、無料で読めます。
登録していない方も、2か月間299円の利用料金でお得に読めるのでおすすめですよ。
利用を継続する場合は、3か月目以降から月額980円の利用料金が必要になりますのでご注意ください。
解約はいつでも簡単にできますので、ご安心くださいね。
⇒「シンプルに書く!」をkindle unlimitedを利用して無料で読む
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おさらい:「てにをは」の使い方
「てにをは」は日本語独特の表現なので、同じ意味でも複数の使い方があります。
良い文章に多く触れて感覚を養いましょう。
また、伝わりやすい文章を書くには、正しい文法知識を身につけることも役立ちます。
下の記事では、文法のルールやテクニックを例文付きで解説しています。
必要なポイントを押さえられますので、あわせてご覧くださいね。
おしまいに
やわらかい印象をあたえる文章にするには、濁音の助詞を避けることもおすすめです。
具体的には、前後の意味や文脈を考えて「が」は「は」や「を」に置きかえられないかを検討します。
やさしく読みやすい文章に印象が変わりますので、ぜひ試しくださいね。
最後までお読みいただきまして、ありがとうございます。
それでは、ごきげんよう。
桜御前