きょうは、箇条書きの書き方について綴ってまいります。
- 「情報を整理して伝えたいけど、文章を書くのが苦手…」
- 「文才がない…、どうしても冗長になってしまう…」
- 「もっと伝わりやすい文章を書けるようになりたい!」
「もっとわかりやすい文章を書けるようになりたい」 と感じる方は、箇条書きを効果的に使いましょう。
箇条書きを使うと、少ない文字数で要点を簡潔に伝えられるので、わかりやすい文章を簡単に書けます。
今回の日記では、箇条書きの書き方のルールとポイントを解説します。
箇条書きは「だれでも」「すぐに」「上手な」文章を書ける簡単で使いやすい書き方です。
説明文や商品紹介記事、メールなど、あらゆる文章に活用できますので、文章に苦手意識のある方は、ぜひ参考にして実践してみてくださいね。
箇条書きを使うと、長い文章を書くよりも読者にわかりやすく伝えられますよ
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箇条書きとは?要点を簡潔に伝える書き方
はじめに、箇条書きとは何か?どのような特徴があるのかを見てみましょう。
箇条書きとは、複数の項目を一つひとつに分けて並べる書き方のことです。
下のように、記号「・」や数字 「1.」に区切って文章を書きあらわします。
記号で区切る ・さくら ・うめ ・もも 数字で区切る 1.調べる 2.構成を考える 3.執筆する
箇条書きの特徴は2つあります。
必要な情報を簡潔な言葉にして並べるので、読者は要点を掴みやすくなります。
また、改行によって項目ごとに区切るため、情報を捉えやすくなります。
上の箇条書きを通常の文章であらわすと、どのようになるでしょう?
さくらと、うめと、ももの花が好きだ 桜と梅と桃の花が好きだ
「と」や「、」が入り混じり、複雑で読みにくいですよね。
このように箇条書きは情報を見やすく、簡潔に伝える特徴があります。
では、さっそく箇条書きの書き方を見てみましょう。
箇条書きの書き方3つのルール
箇条書きには、基本のルールがあります。
箇条書きのルールを意識すれば、書くのが苦手でも見やすい文章になりますよ
並列の文章を並べる
「や」「たり」「、」の文章は箇条書きを使おう!
箇条書きを使うときは、並列をあらわす文章をまとめて並べましょう。
具体的には、つぎのような文章を書く場合です。
例文を見てみましょう。
わかりやすい文章のポイントは、はじめに結論を伝えることや具体的に表現すること、不要な語句を削ることです。
上のような「や」と「、」で区切られた文章を箇条書きにしてみましょう。
わかりやすい文章の書き方のポイントはつぎの3つです。 ・はじめに結論を伝える ・具体的に表現する ・不要な語句を削る
箇条書きにすると、情報が整理されて要点を理解しやすくなりますよね。
ほかの例文を見てみましょう。
文章力を鍛えるために、多くの本に触れたり、毎日文章を書いたり、わからない言葉を辞書で調べたりしましょう。
「~や」と同様に「~たり」の文章も箇条書きにすると理解しやすい文章になります。
文章力を鍛える方法 ・多くの本に触れる ・毎日文章を書く ・わからない言葉を辞書で調べる
必要な情報が並べたので簡単に内容を理解できますよね。
「~や」「~たり」「、」のような並列をあらわす文章を箇条書きにすると、必要な情報が整理され、理解しやすい文章になります。
続いて、時系列をあらわす文章を見てみましょう。
時系列の文章を並べる
順位や順番をあらわすときは数字を用いた箇条書きを使おう!
手順や順序といった時系列をあらわす文章のときも箇条書きを使うと、伝わりやすい文章になります。
こちらも具体例を見てみましょう。
今日中に終わらせる課題 1.情報収集 2.文章構成 3.本文作成
番号をつけて並べると「上から順番にすること」のように優先順位を把握できます。
手順やランキングなど順位や順番、時系列をあらわす文章は、数字を用いて箇条書きにしましょう。
番号付きの箇条書きにすると、並列の箇条書きと区別でき、誤解をあたえずに「順序」や「時系列」「優先順位」の情報を伝えられます。
階層構造を意識する
箇条書きを使うときは親子関係を意識しよう!
箇条書きを使うときは、階層構造を意識しましょう。
バラバラの階層に並べられた箇条書きは、意味を捉えにくくなります。
はじめに良くない例を見てみましょう。
・日本 ・京都 ・神戸 ・フランス ・パリ ・ニース ・スイス
国名である「日本」や「フランス」都市名である「京都」や「パリ」が同列の階層にあり、まとまりのない印象ですよね。
階層構造を意識して書きかえましょう。
● 日本 ・京都 ・沖縄 ● フランス ・パリ ・ニース ● スイス
国名である「日本」「フランス」「スイス」都市名である「京都」「沖縄」「パリ」「ニース」それぞれの項目が階層ごとに並び、関係性が伝わりやすくなりましたね。
箇条書きを使うときは、項目ごとの関係性を明確にし、親子関係を意識して階層構造に並べましょう。
箇条書きの基本ルールを理解できたら、つぎに、書き方のポイントを見てみましょう。
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箇条書きの書き方3つのポイント
箇条書きを使うときにつぎのポイントを押さえると、さらに読みやすく伝わりやすい文章になります。
言いまわしを統一する
表現の仕方を揃えよう!
箇条書きを使うときは、体言止め、動詞による記述、「だ・である調」など、言いまわしや表現の仕方を統一しましょう。
はじめに具体例を見てみましょう。
記事の書き方の手順 ・キーワードを決める ・人物像の設定 ・文章構成 ・文章を書く
それぞれの言いまわしが揃っていないために、まとまりのない印象をあたえますよね。
言いまわしを揃えて改善しましょう。
記事の書き方の手順 ・キーワードを決める ・人物像を設定する ・文章を構成する ・文章を書く
語尾が統一されて、スッキリとした印象になりましたね。
このように、箇条書きを使うときは言いまわしを統一して、まとまりのある見やすい文章にしましょう。
同じ言葉をくり返さない
重複する言葉は1回の記述にまとめよう!
箇条書きを使うときは、一文を端的に伝えるために、重複する言葉は一回の記述にまとめて書きましょう。
具体例を見てみましょう。
・桜は美しい ・桜ははかない ・桜は華やか
上の例文は「桜は」という同じ言葉がくり返し使われていますよね。
シンプルに伝えるために一回の記述にまとめましょう。
桜の特徴 ・美しい ・はかない ・華やか
上のように「桜の特徴」と見出しをつけてまとめると伝わりやすくなります。
箇条書きの冒頭で「桜にはつぎの特徴があります」と文章にしても伝わりやすくなりますよ。
桜にはつぎの特徴があります。 ・美しい ・はかない ・華やか
内容に合わせて使い分けましょう。
短く簡潔に伝える
少ない文字量でシンプルに伝えよう!
箇条書きの文章は、短く簡潔な文字量にしましょう。
長い文章にしてしまうと一目瞭然とはいかず、読むのに時間がかかります。
要点をわかりやすく伝えるには、一文が短いほど効果的です。
一行を折り返さない程度の文字量に収め、短くシンプルに伝えましょう。
このように、箇条書きは、非常に使いやすく伝わりやすい文章です。
書くことに苦手意識を持つ方ほど、おすすめな技法です。
箇条書きを効果的に使って情報をわかりやすく伝えましょう。
つぎに、図解や画像のなかに箇条書きを用いる場合のポイントを見てみましょう。
「図解」に箇条書きを用いて表現を高める方法7選
箇条書きは、重要な情報を端的に伝える便利な表現です。
使いやすい箇条書きですが、表現のデザイン次第で読みにくくなったり、単調でそっけない感じになったりすることがあります。
ここでは、図解に箇条書きを用いて表現を高める方法を紹介します。
イラストを入れる
イラストやアイコンを用いると、箇条書きの内容をイメージしやすくなり、情報の理解に役立ちます。
箇条書きに使用するイラストは、書き込みの少ないシンプルなものがおすすめです。
ひと目で内容を理解できるイラストやアイコンを選びましょう。
項目の並べ方を変える
箇条書きの項目が多いときやスペースに限りがあるときは、並べ方を工夫することも効果的です。
小さなスペースに文字を書き込む場合、縦に改行すると縦幅が長くなり、右側に空白ができてしまいますよね。
そのようなときは、横に並べて表示すると縦幅のスペースを節約できます。
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また、縦書きにして項目を並べることによっても、コンパクトにまとまって幅を取りません。
日本語は、横書きでも縦書きでも自然に読むことができる言葉なので、項目の数やスペースに応じて柔軟に対応できます。
この特性を活かすと、見やすい箇条書きの図解を作成でき、わかりやすく伝えられますよ。
英文字を入れる
文字が少ないときや装飾を加えたくないときは、箇条書きの項目を英語であらわすこともおすすめです。
デザインのアクセントになり、装飾の代わりとして活用できます。
ただし、内容をわかりやすく伝えるためというよりは、デザインの魅力を上げたいときにおすすめな方法です。
番号を振る
箇条書きの項目が、5つ前後のときは番号を振ることも有効な手段です。
英文字を入れる方法と同じように、デザインの魅力を引き出す効果があります。
たとえば、数字の文体に変化をつけて番号を振ると、アクセントをあたえることができたり、大きなサイズの数字を用いて番号を振ると、項目の重要性を強調できたりします。
さらに英数字を組み合わせると、デザインのバリエーションを広げることも可能ですよね。
読者の視線を引きつけたいときに、ぜひお試しください。
図のなかに入れる
変化を加えたいときは、〇や□のなかに箇条書きの項目を入れてみましょう。
図のなかに入れると、独立した項目として視覚に訴えることができます。
図を選ぶときは、★のような複雑な形よりも●や■などのシンプルな形のほうが伝わりやすくなります。
写真と組み合わせる
伝えたいメッセージに合わせて、箇条書きの項目に合う写真を入れるのもよいでしょう。
箇条書きと写真を組み合わせると、伝える情報量が一気に増え、より早く理解できます。
文章のみでイメージを伝えにくいときに用いると、相手が捉えやすくなり、非常におすすめですよ。
写真と組み合わせるときは、つぎのポイントを押さえましょう。
写真を使用するときは、伝える内容に即した画像を選ぶと、意図が伝わりやすくなります。
その写真を通して何を訴えたいのか、本当に必要な部分はどこなのかを考え、見た人が理解しやすい箇条書きにすることがポイントです。
写真を背景にする
さらに魅力的なデザインにするために、写真の上に箇条書きの項目を配置することも効果的です。
写真の色味が加わることで、箇条書きのデザインが華やかになります。
文字が読みにくい場合は、背景色を入れたり、写真をボカしたりすると理解しやすくなります。
適した写真がないときでも、箇条書きに合う色味や雰囲気を選ぶと、デザインを魅力的に演出しできるので活用してみてくださいね。
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「図解」に箇条書きを用いて表現を高めるポイント
図解に箇条書きを用いるときの基本的なポイントは3つあります。
揃えること
箇条書きを用いるときに大切なことは、揃えることです。
文頭を揃えることで、まとまりのある印象を与えます。
補足の文章が加わるときも、箇条書きの文章と文頭を揃えるようにしましょう。
また、箇条書き内の文章も揃え方を統一することが重要です。
基本的には左揃えが読みやすいですが、デザインの方向性に合わせて中央揃えや右揃えに変化をつけても良いでしょう。
統一性を保ちながらバランスよく配置し、箇条書きの効果を最大限に引き出しましょう。
まとめること
つぎに大切なことは、まとめることです。
箇条書きに補足の文章が入るときは、文字と文字、文章と文章の区切りにも注意しましょう。
まとまりのある単語や句があるときは、断絶せずに、同じ行に入れると伝わりやすくなります。
改行の位置や文の区切りを適切に行うことで、読みやすさと理解のしやすさを高めることができます。
文章の意味や文脈を考慮し、理解しやすい表現を心がけましょう。
メリハリをつけること
最後に大切なことは、メリハリをつけることです。
ただ文字を配置しただけの箇条書きは、本文との差がつかないために読みにくく、情報の整理がむずかしくなります。
つぎの項目を取り入れて、見やすくしましょう。
これらを組み合わせると、箇条書きのデザインにメリハリをつけることができます。
テーマや内容にふさわしいフォントや色、形を用いて、バランスの取れた箇条書きにしましょう。
では、箇条書きについて理解できたら、箇条書きを使うメリットを見てみましょう。
箇条書きを使う3つのメリット
箇条書きを使うメリットは3つあります。
読者の目に留まりやすい
読者は「・」「1.」に注目する
箇条書きを使うと、文頭に記号「・」や数字「1.」をつけるので読者の視線を集めます。
さらに、注目した情報がスッキリとまとまっているので、要点を理解しやすくなります。
箇条書きのない文章は、全体的に読みにくく目も疲れやすくなるため、読者に負担をあたえます。
文章が長くなるときは、箇条書きを積極的に使いましょう。
ひと目で理解できる文章になるので、読者の負担を軽減できますよ
簡単に要点を伝えられる
情報量が少ないので読者が理解しやすい
箇条書きを使うと、簡単に要点を伝えられます。
情報量が少ないため、読者は頭で整理しやすくなり、短い時間で内容を把握できます。
長い文章の場合は、情報が多すぎてなかなか頭に入ってきません。
一方、箇条書きを使えば、読者の情報処理の負荷をより一層減らせます。
その結果、伝えたい情報をはやく正確に伝えられます。
文章よりも書きやすい
文章にする必要がない
箇条書きは、文章にする必要がなく、要点を並べるだけなのでとても書きやすいです。
短く簡潔であればあるほどに不要な言葉や助詞が省かれるので、伝わりやすくなります。
場所や時間など、重要な情報や数字を伝えるときは、効果的に箇条書きを用いて目立たせましょう。
ひと目で正確な情報を理解できるので、誤解をあたえずに伝えられます。
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箇条書きの書き方を学べる本2冊
最後に、箇条書きを学べる、おすすめの本を紹介しますね。
超・箇条書き
「超・箇条書き」は、文章をいかに「短く魅力的に」伝えるかに焦点をあてた、論理的にわかりやすく伝える方法を解説した本です。
豊富な具体例と改善点をのせて解説しているので、メールや論説文、ビジネス文書などに活用できます。
・構造化 →全体像を一瞬で理解できるように伝える ・物語化 →興味を持って最後まで読みきれるようにする ・メッセージ化 →アクションを起こさせる
箇条書きにとどまらず、相手にわかりやすく伝えるテクニックや論理的思考法も一緒に学べます。
スティーブ・ジョブズも使った箇条書きの手法も解説しているので、伝え方の最強のスキルを身につけたい方におすすめです。
すごい箇条書きの技術
「すごい箇条書きの技術」は、たった3行の箇条書きで、魅力的な文章を書く方法、報告書、議事録の書き方など、実務でつかえる箇条書きの技術を解説した本です。
箇条書きの本ですが、現場で使える事例が豊富にあり、文章による説得の仕方、問題解決、論理的思考法、効果的な話し方までも学べます。
箇条書きを極めると、思考整理や説得に役立ち、あなたの仕事力がアップします。
「文章力・企画力・コミュニケーション力をアップさせたい方」「論理的な思考力を身につけたい方」に最適です。
おさらい:箇条書きの書き方
箇条書きを使うと、要点を簡潔に伝えられます。
少ない文字数で正確な情報をはやく伝えられるので、文章が苦手な方ほどおすすめです。
箇条書きの書き方のルールとポイントはつぎのとおりです。
文章が長くなりそうなときは、箇条書きを使って簡潔に伝えましょう。
箇条書きを使うと、全体がすっきりとした見やすい文章になります。
とくに、場所や時間といった重要な情報を伝えるときは、効果的に使いましょう。
また、箇条書きを使いこなせるようになったら、文章を簡単に要約できるようになります。
具体的な方法は、下の記事で解説していますので、あわせてお役立てください。
おしまいに
箇条書きは「短く」「シンプル」な言葉を並べるだけですが、必要な情報を整理できるので論理的な思考力が身につきます。
世界の起業家たちは「ここぞ!」という鍵を握るところで箇条書きを使います。
つまり、目的や結論を短く魅力的に一瞬で伝え、投資家や社員を動かすのです。
箇条書きのテクニックを使えば、わずか数行の言葉でもわかりやすく伝えられますので、ぜひ、あらゆる場面でお試しくださいね。
最後までお読みいただきまして、ありがとうございます。
それでは、ごきげんよう。
桜御前