きょうは、5W1Hを使ったテーマの決め方について綴ってまいります。
5W1Hにそってテーマを決めると、必要な情報を具体的に整理できるため、伝えたいことが明確になります。
テーマに行き詰ったときも、さまざまな角度から考えられるため、新たな発想や解決策を見出せます。
今回の日記では、5W1Hを使ったテーマの決め方を初心者にもわかりやすく解説します。
「説得できる文章を書けない…」「いつも考えが行き詰まる…」という方は、伝える方向性が明確な文章を書けるようになりますよ。
順番を変えるだけで心に響く伝え方になりますので、ぜひお試しくださいね
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5W1Hを使ったテーマの決め方とは?情報を伝える必要な要素
5W1Hとは、情報を伝えるための必要な要素のことです。
記事のテーマを「5W1H」にあてはめる前に、それぞれの要素を見てみましょう。
伝える内容によって、5W1Hにつぎの3つを加えることもできます。
5W1Hにあてはめると、目的や状況にあわせて考えや解決策を見つけられます。
When(いつ)
Whenは、時間に関係する要素をあらわします。
日時や期間を決めると、締めきりや期限が明確になり、何を伝えるべきなのか手順やプロセスを具体的に考えられます。
Where(どこで)
Whereは、場所や空間、場面をあらわします。
位置や状況を明確にすると、移動手段や経過時間などをイメージしやすく、アイデアを思いつきやすくなります。
Who(だれが)
Whoは、人物や役割、関係性をあらわします。
係わる人物や立場、行動をおこす人物を具体的に決めると、新たな関係性や関わり方を想像でき、アイデアが浮かびやすくなります。
さらに、読者層や年代を細かく設定すると、効果の高い販売戦略に役立ちます。
What(なにを)
Whatは、物や事などの対象物をあらわします。
物理的に存在するものだけでなく、概念なども含まれます。
言語化されていない動作や、目に見えない思考をわかりやすく言葉にあらわすことで、解決策を見つけやすくなります。
Why(なぜ)
Whyは、理由や目的、ゴールをあらわします。
目的や理念を明らかにすると、方向性や最終目的が定まり、具体的な解決方法や改善策、商品サービスを考えられます。
How(どのようにして)
Howは、方法や手段をあらわします。
どれがもっとも優れている方法なのか、費用や時間、労力を比較しながら考えられます。
優れた技術や手順を考えることで、より役立つ情報を伝えらます。
このように、5W1Hにあてはめることで、新たな発想を思いつきやすく、目的や状況にあわせて幅広く活用できます。
では、5W1Hを理解できたら、実際に、5W1Hにあてはめた具体例を見てみましょう。
5W1Hを使ったテーマの具体例
テーマを決めるときは、5W1Hにそって、できるだけ多く書きだしましょう。
書きだしたら、必要な情報を整理して箇条書きに並べます。
わかりやすく2つの例を見てみましょう。
1つ目は、糖質抜きダイエットで体重を落とす方法を伝える場合です。
◆ 「糖質抜きダイエットで体重を落とす方法」 When:3か月の間に Where:自宅で Who:女性が What:ダイエットをする Why:10キロ落とすために How:糖質抜きダイエットで ⇓ 糖質抜きダイエットで10キロ落とすために、3か月の間に自宅で女性がダイエットをする
2つ目は、秋の連休におすすめの旅行を伝える場合です。
◆ 「秋の連休におすすめの旅行」 When:秋の連休に Where:温泉観光地で Who:家族が(息子主体) What:旅行をする Why:疲れを癒すために How:紅葉の景色と温泉で ⇓ 紅葉の景色と温泉で疲れを癒すために、秋の連休に温泉観光地で家族(息子主体)旅行をする
5W1Hにそって情報を整理すると、記事の目的や方向性が明らかになります。
さらに、WhoとWhyを掘りさげると人物像を細かく設定でき、最終目的をより明確に設定できます。
実際に堀りさげてみましょう。
Whoを掘りさげる
Who(だれが)を掘りさげると「だれに向けて伝えたいのか」具体的な人物像を細かく設定できます。
読者の目線に寄りそうことができ、立場や状況、考え方などを深く理解できます。
先ほどの例を用いて掘りさげてみましょう。
まずは1つ目の例を見てみましょう。
◆ 「糖質抜きダイエットで体重を落とす方法」 20代女性 料理好き 運動は苦手 続かない性格 旅行に行く 夏までに痩せたい
2つ目の例を見てみましょう。
◆ 「秋の連休におすすめの旅行」の場合 30代男性 既婚 子供なし 親思い 両親と別居 しばらく実家を訪れていない 秋に連休を取れる
Whoを掘りさげることで、読者の状況や心境を深く把握でき、イメージしやすくなります。
また、下の記事では、読者の人物像を設定する方法を解説しています。
あわせて読むことで理解が深まりますので、ぜひご参考くださいね。
くわしく知りたい
【Webライティングのペルソナ設定の方法】意味と作り方を丁寧に解説
つぎは、Whyを掘りさげてみましょう。
Whyを掘りさげる
Why(なぜ)を掘りさげると、読者の求める要求や願望を理解しやすくなります。
読者の気づかなかった本当の願望や本当の要求を発見できるため、新たな解決策を提案しやすくなります。
こちらも、はじめに1つ目のダイエットの例から見てみましょう。
◆ 「糖質抜きダイエットで体重を落とす方法」の場合 Why:10キロ落とすために ⇓ Why:本当の願望は水着を着るため 伝えるべき内容 ・短期間で簡単に痩せる糖質抜きダイエット法 ・効果的な食べ方 ・糖質抜きの自炊メニュー、外食メニュー ・太ももを簡単に細くする方法 伝え方 方法と注意点を指南形式で伝える 最終目的 実践を促す
続いて、2つ目の旅行の例も見てみましょう。
◆ 「秋の連休におすすめの旅行」の場合 Why:疲れを癒すために ⇓ Why:本当の願望は親孝行をするため 伝えるべき内容 ・親世代が喜ぶ紅葉の景色と温泉旅行 ・おもてなし抜群の旅館や食事 伝え方 おもてなしプランを提案しおすすめ旅館を紹介 最終目的 旅行サイトの申込を促す
Whyを掘りさげることで、読者の潜在的な問題を見つけることができ、本当の要求を解決できます。
このように、WhoとWhyを掘りさげることで、人物像の設定や最終目的を細かく設定でき、より明確にテーマを決められます。
具体的なテーマの決め方を理解できたら、つぎは、5W1Hの効果的な伝え方を見てみましょう。
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5W1Hを使った心に響くテーマの伝え方
5W1Hを使ったテーマの伝え方は、目的や状況にあわせて「分析しやすい順番」や「納得感をあたえる順番」に並べることです。
伝える順番は、基本と応用の2つあります。
伝える順番次第で、説得力のある心に響く文章になりますよ
情報を伝えるとき:基本の順番
- 読者はすぐに状況を把握できる
- 必要な情報を過不足なく伝えられる
基本の順番は、情報をわかりやすく伝えるときに使います。
基本の順番で伝えると、読者は具体的な場面を思い浮かべやすく、すぐに状況を把握できます。
必要な情報を過不足なく伝えられるため、漏れや無駄もありません。
新聞記事やニュース記事などに適しており、はじめの導入文を読むだけで、読者はおおよその内容を理解できます。
そのため、情報を伝えるときは、When‐Where‐Who‐What‐Why‐Howの順番で伝えると効果的です。
行動を促すとき:Whyから伝える
- 読者に深い納得感をあたえる
- 問題点を深く掘り下げられる
Whyから伝える順番は、読者に行動を促すときに使います。
Whyから伝えると、読者に深い納得感をあたえます。
Whyが明確であればあるほど効果的に伝わり、読者の行動を促せます。
◆ Why 目的や最終目標 どのような理念やねらいがあるのか ◆ Who 読者層、人物像の設定 ◆ What どのような解決方法か どのような商品サービスか ◆ When いつ頃販売するか どれくらいの期間で解決できるか ◆ Where どのような場面や状況で効果的か ◆ How どのように実現するのか どのような手段で解決できるのか
読者は、はじめにWhy(理念や理由)を伝えられると、What(商品や解決方法)やHow(どのように実現できるのか)への期待感が大きく膨らみます。
実際に、Whyから伝えて多くの人の心を動かした人物はたくさんいます。
スティーブン・ジョブズ氏、ライト兄弟、キング牧師、リンカーン、有名な起業家などです。
Apple創業者であるスティーブン・ジョブズ氏は、はじめに「なぜ、携帯電話を使うときに不便を感じるか」を深く突きつ詰めています。
Whyを突き詰めることで、利用者さえも気づかなかった問題点をも深く掘りさげています。
これらの煩わしさを解決し、その解決策となる携帯電話を提供したいという思いで開発した
製品を発表するときも、上の言葉のようにWhyから伝えることで、解決策の重要性を深く納得させることに成功しました。
今でも、世界中から強く共感を得ていますよね。
このように、Whyから伝えることで、読者の行動を効果的に促せます。
心を動かす「Whyから伝える方法」は、下の記事で解説していますのでご参考ください。
くわしく知りたい
【人を動かすゴールデンサークル理論】熱狂的な共感を集める伝え方
おさらい:5W1Hを使ったテーマの決め方
テーマを決めるときに5W1Hを使うと、さまざまな角度から分析できるようになり、考えの幅を広げられます。
Whoを掘りさげる
読者の目線に寄りそうことができ、立場や状況、考えを深く理解できる
Whyを掘りさげる
読者の本当の願望や本当の要求を発見しやすくなり、新たな解決策を提案できる
目的や状況にあわせて順番を変えるだけで、深い納得と共感をあたえますので、ぜひ実践してみてくださいね。
また、説得力のある伝え方をするには、読者の疑問に先回りして応えることも重要です。
下の記事では、疑問に答えて信頼を得る方法を解説していますので、あわせてご覧ください。
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おしまいに
5W1Hを使うと客観的に物事をとらえられるようになります。
日常生活やあらゆる選択をするときにも大きな助けになります。
ぜひさまざまな場面で、5W1Hの考え方や伝え方を活用してみてくださいね。
最後までお読みいただきまして、ありがとうございます。
それでは、ごきげんよう。
桜御前